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インターネットで情報収集してください、ということについて

私は冷たい人間になってしまったんだろうか。

いろんな告知や申し込みを、できればネットで完結させたいのです。
いや、最初の告知は紙でもいいんだけど、そっから先の申込や、詳細情報や、変更事項などは、ネットでチェックしてもらいたいんです。

あっちもこっちも、申し込みを電話とメールとFAXととして、なんなら複数人て申込受付して、重複があったり抜けたり、定員オーバーしてお断りの電話をしたり、事前のリマインドメール送るのにリストを改めて作ったり、メアドが間違って登録されていてやっぱり電話で確認したり、そうこうしているうちに連絡が抜けたり、ギリギリになって迷惑を掛けたり、前日にキャンセルの電話がかかってきて調整したり、そういうのがけっこう大変なんですよイベントをやったことがある人ならみんな知っていることですし、そういうことを丁寧にやるのがイベンターなわけだけどってとくにお金をもらってやっている仕事じゃないからそこは関係ないんだけど。

でも、ネットで調べられない人や、スマホを持っていない人、かたくなにSNSを拒否する人などがいて、「紙で告知しないとは平等性がない」と言われたりします。さらには、調べも登録のチャレンジもせずに「できないのでこのメールで登録ということにさせてもらえませんか」と言われたりします(どんなエラーが出ていますか?できれば管理を一元化したいのでサイトから登録してください。それでも難しければもう一度ご連絡いただけますか、とお伝えしたら「登録できました」と返答が)。
あと「私はそういうのに弱いので、無理ですね、難しいですね」と何度も言われたりして、「いえ、イマドキの申込サイトはとてもわかりやすくなっているので、大丈夫だと思いますよ」と返答しつつ、時には苦言を呈されることもあって、私もヒトなので、ちょっと傷ついたり気にしたりで小さな棘のようなストレスになります。

電話。

だと思うんですよ、もうインターネットって。

電話が導入されたときには、家になくて、近所の人に借りに行ったりもしたという話でしたけど、いま「うち、電話がないんで、家まで知らせに来てもらうか、こっちからチラシ取りに行きますね」ってならないじゃないですか。そうなったら、本当に大事なことは家まで知らせにいくかもしれないけど、たくさんあるイベント情報とか、わざわざ、そのたびに、その方のお家に届けに行かなくなるじゃないですか。

でも「電話ある人にだけイベントの情報がいってるらしいじゃないですか。きちんとウチにも教えに来てくださいよ」と言われる。感覚なんです。

分かるんです。ご高齢の方とか、経済状況とか、そういう理由でインターネトを使わない、使えない方がいることも。でも、どうしてもそういう方々のために、情報発信と収集の多様性を残しておきたいとは思えないのです(もちろん、ご高齢の方がメイン対象ならば、それやりますけどね)。

だいぶ冷たい人間になっちゃったな

と思ったんだけど、ちょっと違うことに気が付いて。

私がそういう部分をサポートしたい、と思えないのは、インターネットを使わない人達が、いまや生活のインフラとなっているインターネットを自ら「使わない」と強めに選択していると思っているからなのです。
なのに、要求されても、ちょっと困っちゃうなと。

電話、テレビ、新聞、ラジオ。情報伝達のインフラ。どれも「使わないと情報が入らなくなる」と積極的に選択して得ていたり、「ここからは欲しい情報が手に入らないからいらない」と切ったりしていますよね。

インターネットも、この中に入ると思うのです。

1日を1ドル以下で生活している絶対的貧困の中にある人達には、いろんなものをケアして届けたい。
でも、自ら選択してインターネットを使わない(もしくは機会を失っているのかもしれないけど、きっと、多くは、機会は与えられているしほしいと思えば割とすぐ手に入る)人に、あの手この手で届けてあげたい、とは思っていないのです。

インターネットで手に入れられる情報は、各段に増えているので、頼むから、情報がほしいならインターネットやSNSをやってください。
いまや携帯キャリアがLINEの使い方とかめっちゃ丁寧に教えてくれます。
※日本のスマホ普及率は63%(2018年総務省調査)だそうです。南アフリカなどの新興国もいくつかは50%以上までいってますね(2018年調査)。

それでもやりたくないのであれば、不定期で予告なく提供される紙媒体や街のポスターでの情報を探して見つけて、重要そうなものは切り抜いて冷蔵庫に貼っておく、という行為を丁寧にしてもらいたいな、と思いますです。

と思ったのでした。
たぶん、これ読めてる人にはまったく意味のないお願いですが。

追記:5月7日
ということで、電話がつながらない!と怒っている方は、怒っているだけでなく、ぜひ、これを機会にLINEなどをはじめて見るとよいかと思います。あとアマゾンプライムを見れるようになると人生が豊かになります。

そして、そう遠くない未来、私も世の中のスピードについて行けなくなり、道具が使いこなせなくなる日が来ると思います。
・・・って、よく考えたら、私はこの20年、ずっと世の中(ICT界隈)のスピードに振り回されてきました(そんなに好きでも得意でもないし)。

大事なことは「わからない」という状態に耐性をもち、「自分で調べる・やってみる」「失敗しても何度かチャレンジする」という行為への心身の体力と知性とを持ち合わせることだと思います。
だって、やらないと、仕事にならないし、人生楽しくないんだもの。

そうだ、はじめよう。ticktock。

って、これ読めている人にはまったく意味のないお話ですが(2度言う)。

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