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経営者が知っておくべきSDGsの本質

※こちらは札幌のロータリークラブの卓話でお話&寄稿したものです。ご参考になる方もいるかもと思い、残しておきます。

北海道庁SDGs推進人材バンクにも登録しています。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sks/SDGs/jinzaibank2.htm
↓私の人材バンクのプロフィールです。あんまりたくさんは請けません笑
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sks/SDGs/sdgsjinzaibank2/lis006.pdf

※※※

ロータリークラブの会員のみなさんであれば、すでにSDGsとは何なのか、ご存じかと思います。「国連持続可能な開発目標」の略称でもあるSDGs、この数年で政府はもとより、経団連などの企業の間にも浸透し、新聞やテレビでよく見かける言葉になりました。私が企業人や経営者に対して必ずお伝えしているのは、SDGsの本質や思考方法が、事業経営においても大切なことを含んでいるという点です。いくつか、キーワードとともに簡単にご紹介していきます。

1, 次の世代に負債を残さずに、今の世代の満足・幸せを満たすこと


「持続可能な開発」とは、こういうことだと思います。未来のためだけでもなく、今の自分たちのためだけでもなく、長期的にすべての人が幸せであることを意識していくことを意味します。


2, ChangeではなくTransformを意識する

SDGsの成果文書には「Transforming our world」というタイトルがついています。Changeが「変化」を意味するなら、Transformは「一変する、がらっと変える」ようなイメージ。一人一人の意識のチェンジも大事ですが、経営者であるみなさんなら、商慣習や仕組みを見つめて、よりよい社会作りへのアプローチをとるべきでしょう。

3, 数値を捉えて見える化する

意外に知られていないのが、SDGsの徹底的な「見える化」です。定期的に、各国の17のゴールの達成度や進捗状況などをチェックし公開、ランキングが出ています。日本は197カ国中、何位だと思いますか?
ぜひ「SDGs index」などで検索して調べてみてください。ちなみに、日本が他のゴールに比べて低い数値となっているのは「5.ジェンダー平等」「14.海の豊かさを守ろう」です。


4, システム思考で考える

目の前の課題を改善するアクションが、必ずしもその課題を根本的に解決するとは限りません。なかなか解決にいたらない、手を尽くしてもうまくいかないということが社会課題だけでなく、企業経営や組織のなかでもありませんか?そういった時には、その課題が起きている「システム」を考えることで、真に手を入れるべき箇所が見えてきます。


5, バックキャスティング

この言葉も経営者にとっては耳にタコですが、私がお伝えしたいのは、その「目標」「あるべき姿」「ありたい姿」が適切ですか?ということです。レジ袋を削減する、という未来を描いたとき、何がおきたかというと「マイバックを大量生産・消費する」という社会が生まれてしまいました。
本当に、環境のことを考えるならば、どんな未来を描くべきなのか?その未来を創ろうとしたときに、他の不具合は起きないのか?広い視点で捉えるようにしてください。

われわれの直面する重要な問題は、
その問題を生み出したときと同じレベルの思考では解決できない

(A.アインシュタイン)

広い視野と新しい視点で、SDGsの表層ではなく本質を捉え、思考と行動を続けてください。

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