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ピース(通称)に会いに行きました(南アルプス市ふるさと文化伝承館)

前置き


移住やら、縄文時代にどハマりした経緯を時系列で投稿するつもりだったけど、面倒くさくなりました笑。

その件はいずれ気が向いたときに書くとして、今回は先日訪問した「南アルプス市ふるさと文化伝承館」のことについて書きます。

移住先は長野県の諏訪地方。登山目当てで移住先を探していたので、松本あたりで探していたのですが、下見の道中で一目惚れしてしまい、縁もあってこちらに住むことになりました。

この地方は縄文遺跡の宝庫。といってもここに来るまで知らなかった。(これはちょっと問題)

もともと小さい時は天文学者か考古学者になりたかったという探究心旺盛な性分なので、あっという間にどハマりして今に至ります。

「あの顔」が気になってしょうがない

さて、こちらへ来てから諏訪地方の博物館や、美術館など土偶や土器の展示がある所や、遺跡跡など片っ端から漁って行きました。

そのうちにこの縄文文化圏(中部高地)の特徴の1つでもある、土偶や土器に付いているあの顔
に惹かれてしまったのです。

この顔。


この何ともいえない表情

この顔、多少のバリエーションはあれど、モチーフは同じものだろうと思うのです。国宝土偶である「縄文のビーナス」もこの顔。
釣り上がった目に豚鼻(猪鼻?)。飛んでいる鳥のような眉?おちょぼ口。

どこの博物館に行ってもこの顔の付いた土器土偶を探してしまう習性になってしまったのです。

中でも今のところ一番のお気に入りは、南アルプス市ふるさと文化伝承館にある「人体文様付有孔鍔付土器」、通称ピース。

車が諸事情により動かせないので、なかなか行く機会がなかったのですが、電車でも行けそうなのがわかったので、ついに会いに行くことに決めました。

南アルプス市ふるさと文化伝承館


元は違う名前だったみたい

諏訪方面から行ったので、JR中央線塩崎駅が最寄駅。
ここから歩きで1時間弱かかります。

南アルプスや、富士山、八ヶ岳、金峰山や茅ヶ岳などの山並みを眺めながらの歩きなので全く苦にはならなかったです。登りてぇ…

そんなこんなで
到着すると出迎えてくれるのは…

2Fの展示室入り口にて歓迎してくれます。


こちらの施設の一押し土偶「子宝の女神 ラヴィ」がお出迎え。
子宝の女神だからなのか母子手帳を持っている笑。

移住してから色々な展示館に行きましたが、ゆるキャラ化してるのを見たのは初めてかも。
館内の至る所でお姿を拝見できます。

展示室は2F。足を踏み入れると、即座に学芸員さん(ガイドさん?)が話しかけてくれます。

全く知識がない人でも資料などで説明してもらえるので安心。
私はそこそこの知識は持っていたのですが、本で知っているのと話で聞くのではまた違った理解の仕方ができるので、お話できてよかったと思います。

そういえばこうやって説明聞くのも初めてかも。

案内に従って閲覧していたので、なかなかお目当てに到達せず。
先に目にしたのはこちらの方。


ラヴィ(本物)

流石に母子手帳は持っていない。

そしてついに、その左に鎮座するお目当てのアレを発見。


通称ピース。指は3本だけど。

やあ。よく来たね。

とでも言いそうなこの表情。

遠くからご苦労様だったね。狭い所だけど、ささ、入ってお茶でも。

とは言ってくれなかったが誘われたら、絶対に断らない自信はある。

ガイドの方から聞いた話だと、向かって右側の腕は欠落していたのでそうで、本来は左側と同じく上に上がっていたのでは?と言う説もあるそう。

例のあの顔だけど、目尻が若干下がっているので親しみやすい。

横顔。鼻の位置が目と同じくらい。


後ろ姿。

他にも色々展示物がありましたが、あとは実際に見てのお楽しみということで。

人体文様以外は思った以上にシンプルな模様。
指が3本。カエル型の体。あの顔。
見れば見るほど、縄文時代にハマっていく自分を感じながら、展示室を後にしました。
また来るぞ。

おすすめです

この「南アルプス市ふるさと文化伝承館」はなんと入場無料です。
また、フラッシュを焚かない写真撮影ならOK。
SNS等に上げてもOKと言う太っ腹です。

グッズも売っています。


戦利品。右の黒曜石は違います。これは星糞峠です。
紛らわしくてすいません。

グッズ購入の際に、スタッフの方に「こちら無料でやられているんですね〜。」と聞いてみたところ、今の時点では、知ってもらうことを優先に運営している(意訳)とおっしゃっていました。

ゆるキャラ化や、グッズ、イベント等々、周知に力を入れていることが分かります。非常に好感のもてる施設でした。

お寄りの際はグッズ購入などでお金を落としましょう笑。


今月は鋳物師屋遺跡からの出土品を全点公開中ということです。
ご興味のある方はお急ぎを。

さて、次の目的地は北杜市にあり。
そこにも是非見たい物がある。

また書きます!

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