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【ビルディバイド】カミーリア強化の前の覚書

 お世話になっております。くろんげです。

 先日名古屋でカミーリアのイラストが公開されて飛び跳ねてたと思ったら、もう発売まで2週間を切ってて時の過ぎる速さに驚きました。



はじめに

Q. どういう記事?
A.11弾でカミーリアの新規カードが来るので、 「PSIはぼんやり認知してるけど、カミーリアって今まで何してたん?」「新規カードどう?」「ゼロから組みたいけど、11弾カード以外で何持っとけばいい?」の個人的なざっくり記事
 ※あくまで発売前のおさらい記事なので、フルプール公開でも内容の変更が無い可能性があります。

 本note記事では、8月25日発売の11弾にて強化されるカミーリアのデッキについて、10弾までのカードに関する覚書と先行公開カードの簡単な評価を行う記事になります。

 《造られた超越者 カミーリア》が青黒ですが、本人の黒指定が1しかないため新規カードによっては既存デッキの観測者の代わりに採用することも考えられます。

 11弾から組む/組み直す人、とりあえず興味がある人に向けた記事となっておりますので、お付き合いいただけると幸いです。




★★今までのカミーリア(PSI)

★知らない人向け解説

 PSI属性のエースには《アイリス》も存在し採用カードもある程度被りますので、《青鳳》と《カミーリア》についてが主な解説内容となります。

 《青鳳》は「3c以上のPSIコマンドが解決した時、そのコマンドを『コスト×1000のパワーとバーサークを持つユニット』としてレスト登場させる」効果を持つテリトリーです。
 デッキのコマンドをPSI属性かつ3c以上でなるべく揃えることで、解放後はそれらのコマンドを登場時効果持ちのカードとして活用することができます。
 またプレイしたコマンドの効果が解決さえすればどこから解決してもいいため、元祖クイックユニットであり元祖ショットユニットでもあります。

 《カミーリア》は「登場時スカウト3(デッキの上から3枚見て、好きなように上と下に置く)」「自身をレストして手札からPSIコマンドをコスト支払わず使用」効果を持ちます。
 登場時効果はトップの質を向上させるための効果です。次のトップを固定することで、以降のプレイ方針を固めやすいです。
 踏み倒し効果は、PSIであれば大型コマンドでも踏み倒せるため、6cで「12000ダメージ」の《レイホゥ》、7cで「10000ダメージと2ドロー」の《暴れ狂う重砲》、10cで「3000ダメージ&破壊後リムーブ」を墓地のPSIコマンドの枚数だけコピーできる《絶龍技・天叢雲》などを踏み倒して使用することができます。
 踏み倒したコマンドは《青鳳》によってユニット化できるためコストの大きいコマンドを踏み倒したいところですが、テンポ重視で踏み倒しをするほうが重要です。

 周辺パーツとして「トップ3枚を公開し、その中のPSI属性カードを全て手札に加える」効果を持つ《目覚める超常》《災禍を反らす者 レン》で手札補充ができるため、潤沢な手札から相手の盤面を触りつつ、ユニット化したコマンドで殴っていくデッキとなっております。

 また拙著ではありますが、それぞれ5弾,6弾当時環境におけるカミーリアのデッキレシピ記事もありますので、読んでいただけると嬉しいです。


★デッキの強さ偏移について

 5弾で初登場したカミーリアでしたが、8弾環境以前は1cで「5000ダメージ」の《不意の衝撃》を筆頭とした青入りのコントロール系デッキや、《マルガレータ》を筆頭とした「コマンドの対象になったユニットを逃がせる」戦法が取れるデッキが数多く存在し、なおかつコマンドユニットもバトルで処理されやすい数値だったため、初登場時から環境を席巻するような強さはありませんでした。(当時のシングル価格の高さも低シェア率の一端かもしれません)

 ただ《アイリス》と同じPSI属性のため間接的な強化を貰うことが多く、なおかつ9弾環境からはビートダウン系のデッキが台頭してきたためコントロール系の立場が相対的に弱くなり、10弾で再度《アイリス》が強化された関係で、構築の選択肢が選べる部分では地味に良い立場にありました。
 そう考えると神兵にもパルハドーラ以外の違うラインのエースがいたら良かったのになと思いますが、この記事は神兵記事ではないので以上です。

 

★10弾時点構築と、構築の話

デッキコード:R9IJYEEzQS

 10弾時点での構築です。
 先述した通り、《カミーリア》で踏み倒す先の大型コマンドと手札補充カード、2種類目の踏み倒しカードである《積み重ねる者 ルビア》、それ以外は追加で手札消費するとコスト軽減できる《砂上の防壁》《千里眼》、テリトリーの条件に合致する《絶龍技・八咫烏》や《ブレイン・ジャック》で除去と展開を同時にこなしていきます。

 注意すべき点は2点。
 1点目は、《カミーリア》本人のパワーが低く、なおかつ登場時のスカウト3は強制効果な点です。
登場時効果で相手に優先権を渡すため「登場後、除去を受けずに即コマンド踏み倒し」を行うことができません。そのため《不意の衝撃》が天敵です。
 2点目は、コマンドが『解決』しないとユニットにならない点です。
「《レイホゥ》でダメージを与えようとしたユニットがいなくなった」などでコマンド不発になってしまうと、コマンドはそのまま墓地に置かれてしまいます。

 バスター枠は《ルビア》のみならず《アコラス》や《レン》ですら枚数調整が可能なほど自由ですので、パワー上昇効果を持つので殴り返しによる除去ができる《カリン》や《ランカ》、コマンドを使用するとコストの下がる《アールダ》、採用コマンドのコストを低めにして踏み倒し先を増やして《エルム》を取るなど、幅広いカスタマイズが可能です。




★★新規カードちょっとだけレビュー

★テリトリー

・超越者の揺り籠

できたてほやほや

 墓地からPSIコマンドを再利用し、ユニット化するテリトリーです。
 《青鳳》と同じくユニット化しますが、タイミングはアタック開始時なので、あちらと違いコマンドユニットを複数並べて打点として据えるには難しくなりそうです。
 使用できるカードはPSIを指定していますが、リムーブするコストにPSIは指定していないので、構築の自由度は《青鳳》より高くなるでしょう。

 現状(2023/08/11現在)ではPSIが他3種類しか見えていないためなんとも言い難いですが、《痛み分け》や後述の新規カミーリアなど「自分のユニットを必要とする効果」が増えるなら非常に面白いデッキになりそうです。


★ユニット(一部紹介)

・《造られた超越者 カミーリア》

眼鏡かけっぱなしでありがとう!!!!!!!!!!!!!!

 登場時に墓地肥やしする効果と、アタック時に他のユニットを破壊することで墓地の同コストコマンドを使用する効果を持つエースです。

 墓地肥やしは任意のため、デッキの枚数が不安な場合は使用しない選択肢も取れる点が優秀です。ただし、効果を使用するしないに関わらず登場時効果自体は発生しているため、優先権を渡してしまう点には注意しましょう。

 アタック時のコマンド使用は、《揺り籠》で登場させたコマンドを破壊することで、そのまま破壊したコマンドを使用することができるため無駄がありません。
 破壊したユニットと同じコストならなんでもいいため、《揺り籠》で《熱波凝縮》を使用して単体8000ダメージを投げつつ、この効果で《強制開放》に変換して1ドローと全体5000ダメージとオーラ付与の全てを使うことができます。
 ちなみに「コストを支払わずにプレイする」効果のため、《青鳳》であれば墓地からユニット化できる点も覚えておいて損はないでしょう。


★コマンド

・感覚支配

ぅゎょぅι゛ょっょぃ

 単体マイナス6000するバスターコマンドです。
 テリトリー解放後なら、追加で手札のPSIを1枚破棄するだけで使用できます。
 テキスト自体はこれだけですが、エヴォルコストが「捨てる」のため、《揺り籠》の使用先やリムーブコストの確保が可能です。
 《青鳳》では《砂上》に続くノーコストでユニット化できるコマンドとなり、「★10弾時点構築と、構築の話」で記載した通りバスター枠も自由枠が多いので採用候補となります。

・指輪の力線

タスクACT4

 デッキの上から3枚を墓地に置いた後、落ちた内容でマイナス値が変動するコマンドです。
 PSIコマンドではありませんが、《揺り籠》が墓地の枚数を要求するため、2cで4枚の墓地肥やし(効果で3枚+墓地に行く自身1枚)ができるため優秀です。
 デッキ内のPSIコマンドを12~16枚程度に抑え、《絶・迦楼羅》や《ディバイドロップ》などの青白カードを採用することで8000マイナスを安定化させる方向性もあります。この場合は《目覚める超常》などのPSI要求が重いカードが採用しづらくなりますのでお気をつけください。




★★今から集めたいカード

※BT:ブースター、ST:スターター、BDB:ブライト、PR:プロモ

★優先度:高(必須級・他に流用可能な汎用カード)

・目覚める超常 (BT4弾/SR)
 
デッキの上から3枚公開し、PSI属性を全て手札に加えるカードです。
 このカード自体もPSI属性を持つため、同名を回収することができます。
 PSIのカードには3cが多いため、《超越カミーリア》から再使用する機会も多くなるので、あって損は無いかと思われます。
 《指輪の力線》を採用して3色にした場合のみ不要にはなりそうです。

・念撃弾 レイホゥ (ST3弾(アイリス))
 1体に12000ダメージを与えるショットコマンドです。
 青の除去ショットの中でダメージが最大値であり、なおかつPSI属性のため属性サポートを受けることができます。
 6cなので《揺り籠》で使うには墓地に合計7枚のカードが必要なため常用はできませんが、いざという時の除去手段として残しておくのも手でしょう。

・遅滞戦術 (ST3弾(アイリス))
 相手ユニット1体のヒットを-2しつつ1ドローするショットコマンドです。
 《青鳳》では2cな点から十全に活用できませんでしたが、《揺り籠》ならローコストで墓地から出せる1ドローカードとなります。
 《超越カミーリア》の効果で変換を考えずとも、防御カードとしても非常に優秀です。

・千里眼 (ST3弾(アイリス))
 自身のユニット1体をパワー4000上昇し、相手からはショットしたコマンド以外で対象に取れない状態を付与するコマンドです。手札から他の青のカード1枚をリムーブすることで、1cで使用することもできます。
 《カミーリア》および《超越カミーリア》、その他アタッカーをクイックコマンドなどの除去から守る手段となります。
 《揺り籠》で事前にアタッカーに対して使用することでパワー上昇と耐性を与えることができますが、効果解決前に除去される場合もありますので気をつけましょう。

呪われた切札 (ST1弾(ブルーム) or 各種コラボ/R)
 1体を破壊する黒のショットです。
 PSIではありませんが、デッキカラーが青黒であり、《揺り籠》は蘇生対象以外がPSI属性である必要がないため、関係ないカードの採用が可能です。
 もちろんPSI属性に染めるなら不要ですが、確定除去なので持ってて損は無いでしょう。


★優先度:中(持っといてもいいカード)

・九頭竜・使役する者 カミーリア (BT5弾/SR)
 旧エースです。能力などは先述の「★★今までのカミーリア(PSI)」にて説明しているので詳細は省略します。
 《揺り籠》との劇的なシナジーはありませんが、《超越カミーリア》がバスターのため、一般枠に入る開放カードとして重宝します。

・災禍を反らす者 レン (BT4弾/UR)
 手札からコマンド1枚をオーラとして付与することで《目覚める超常》と同じ効果を発揮する効果と、1cと手札1枚破棄で自身のパワー3000上昇できるバスターユニットです。
 見た目上のパワーは6000ですが、オーラで7000、自身の効果で10000まで伸びるため、エナジーが十分な状態での生存力は非常に高いです。
 実質的な3ドローはやはり強力ですが、別途手札にコマンドが必要な点は気をつけたいところです。

・強制開放(BT6弾/SR)
 1ドローと相手ユニット全てに5000ダメージとPSI属性ユニットにオーラ付与を行うコマンドです。
 《超越カミーリア》で記載した通り、効果で墓地からプレイした場合にオーラ付与まで行うことができますので、全体10000ダメージと2ドローも可能となります。

・絶龍技・八咫烏 (BT5弾/R)
 相手ユニットに7000ダメージを与え、そのターン中に対象が破壊された場合リムーブするコマンドです。
 ノーマルタイミングながら3cで7000ダメージと高く、《揺り籠》では少なめのリムーブコスト、《超越カミーリア》なら《超常》など他の3cが多いため活用しやすいコスト帯となっております。

・絶・迦楼羅 (ST5弾(ユウマ))
 相手ユニット1体に7000ダメージを与える青白のショットです。
 《指輪の力線》で触れた通り、3色で構築することでマイナス値の出力を上げることができるため、選択肢の一つとなります。
 なお色目的のみで候補に挙げているため、《指輪の力線》を採用しない場合は優先度が低下します。

痛み分け (BT2弾/N)
落日の帰還 (BT3弾/R)
ディバイドロップ (BT9弾/N)
 どれも自身のユニット1体を戻すことができ、それぞれ「相手1体を手札に戻す」白のコマンド、「他のユニット1体までにパワー3000上昇する」白のコマンド、「相手1体に自分の手札1枚×1000ダメージを行う」青白のコマンドです。
 上記のカードは全てPSI属性ではありませんが、《揺り籠》でユニット化したコマンドを戻せるため、再度手札から使用することができます。
 《ディバイドロップ》に関しては青白のため、《指輪の力線》サポートになります。

・ヘビィアームド・プロウラー (BT4/N)
 デコイと、登場時にデッキの上から4枚見て1枚までを墓地に送ってデッキをシャッフルする効果を持つ黒のユニットです。
 PSI属性ではありませんが、《揺り籠》で使用したいコマンドをピンポイントで落とすことができ、なおかつ《超常》やスカウトなど各種効果でデッキの下に送られたカードをシャッフルすることが可能です。
 また現状のPSI属性ユニットにはデコイが存在しないため、その目的での採用も可能です。


★優先度:低(新規次第では不要かもしれないカード)

・ジェミニ・スラッシュ (BT5弾/R)
 スタンドしているユニット全て(自他問わず)に6000ダメージを与えるショットコマンドです。
 《揺り籠》から使用すると(アタック開始時のせいで)自身のアタッカーも破壊する可能性がありますが、《超越カミーリア》で4cユニットを破壊することで相手のスタンドしているユニットを除去する手段へと変貌します。
 《強制開放》とは違い4cかつ6000ダメージなので、デッキの採用カードによっては選択肢となります。

・応急的身体強化 (PR/プロモーションパックvol4)
 ユニット1体にパワー3000上昇し、対象がPSI属性かつオーラを持っているなら更にヒットを2にするコマンドです。
 ノーマルタイミングのコマンドであるため奇襲性はありませんが、1cのため《揺り籠》で再利用する際にはローコストで使用できます。
 別途オーラ付与手段が必要なものの、直接的な打点不足の補助になりますので、個人的なオススメです。

・“デマイズキング” ローザリア (PR/大会・ビルディバサークル配布)
 登場時にリムーブゾーンの枚数10枚につき、相手のライフを墓地に置くバスターユニットです。
 《揺り籠》のコストでリムーブゾーンが増えやすく、なおかつ黒ユニットのため相性自体は悪くありません。
 ですがこのカードに重きを置きすぎると、このカードを引けなかった場合に打点不足になる可能性があるため、あくまでサブプランの一環として採用するほうがいいかもしれません。

・泥沼の死闘 (BT3弾/N)
 「デッキの上から3枚を墓地に置く」か「テリトリーが未開放ならそのターン中のみ開放する」のどちらかを選べるコマンドです。
 前者は純粋に《揺り籠》のコストを用意するための効果となります。
 後者は開放前までに墓地が整っているなら《揺り籠》起動が目指せます。
 ゲーム中どのタイミングでも使用できる可能性はありますが、あくまでコンボサポート用のカードになりますので注意が必要です。




おわりに

 あと2週間……!
 妙だな……恐怖を感じねえぞ……、なにを落ちついてんだオラ……
 とんでもねえカードがいるってのに……、わからねえ……メチャクチャなカードパワーでおかしくなっちまったのかな……

 純粋に10弾の時点で《青鳳》がそれなりに戦えるデッキになったのが落ち着きの一因でもありますが、それでも心底楽しみですね11弾。

 ブースター12弾およびスターター9,10弾は追加デッキシステムも出るようですし、本家ももっと盛り上がって欲しいなぁと思います。

 ここまでご拝読いただき、ありがとうございました。


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