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私は「天然パーマ」。



ずっと髪型コンプレックスだった。

小学生3.4年生くらいからだったろうか、クラスメイトに髪型でからかわれる様になった。
私は親譲りでクセがかなり強い髪型だった。
クセっ毛、天然パーマ、世間ではそう呼ばれる。
しかし、当時小学生のクラスメイト達はそれを面白がっていじってくる。
あだ名は「チリゲ」だった。
私はそれがどうしようもなく嫌だった。
それが原因で殴り合いの喧嘩をした事すらある。
私はクラスでそこまで目立つ方でもなく、いつも一緒に遊ぶ面子とクラスで何事もなく過ごしたかった。
前の日に見たテレビ、今やっているゲーム、そんな話を友達とできるだけでよかった。
しかし、それは許されなかった。
何かあるとそこまで仲がいいわけでもない奴らからネタとして使われ笑いものにされる。
「いじめ」に近かった。

ネットで解決策を探すも…


それは中学生になっても続いた。
中学生になった私はネットをよく使う様になっていた。
解決方法をネットで探そうと試みるも、どれも私の悩みを解決してくれるものはなかった。
当初ネットのQ&Aやブログ、「経験者が語る解決法!」みたいな記事をよく見た。
ネットで言われている解決法はどれもこんな感じだった。

髪型が問題じゃない性格が大事だ。

そんなの言われても気にぜずに「うるせーよ○○」

ぐらいのノリで返すのが丁度いい。

おかしな反応するから逆に面白がって言われる。

気にしないで性格を直せ的なもの

中学でストレートデビューしたらからかわれ

なくなりました。

というような物理的に直す解決法?のようなものばかりだった。
しかも、そんな答えにグッドがいくつもついていたりする。
そもそも、そのノリができないから困っているし、校則で髪をいじれない学校だってある。
それに下手にいじって逆にからかわれるかもという不安だってある。
なにが解決方法なのか?
結局自分でなんとかするしかなかった。


私が出した答え


髪型を馬鹿にされるのは小学3.4~高校1頃までだ。
これは私の経験上間違いない。
高校になってまで人の髪型をとやかく言っている奴は相手をされなくなる。
それに高校になればある程度、自分でコミュニティを
選ぶ事ができる、嫌ならそこから抜ければいいだけ。
やはり問題になってくるのは小、中学時代になる。

結論から言うと、私が出した解決策は直ぐに先生に「チクる」事だ。

言われても相手にしないですぐチクる。
先生を頼る。
チクる事は悪い事ではない、弱い事でもない。
逆に勇気がいる行動だ。
これは逃げではなく攻めだ。
ダサいと周りは言うかもしれない。
しかし、ひとのコンプレックスを馬鹿にする行為はダサくないのか?
いいや、チクる事なんかと比べものにならないくらいダサいと私は思う。
人のコンプレックスを利用してマウントとってくるなら、先生(強者)を使ってマウントを取り返せ。
もし頼れない先生なら別の先生へ、その先生も頼れないなら校長に。
馬鹿にしてくる奴らをチクり続ければ面倒臭い奴認定されていずれ相手されなくなる。
勝利だ。
我慢してはいけない。
授業中でも言われたら無視してチクる。
徹底する事が大事。
中途半端ではいけない。
脅されたらそれをネタにチクれ。
恐れてはいけない。
これは馬鹿にしてくる奴らとの本気の喧嘩なんだ。
殴り合いじゃない、メンタルの戦い。
負けるな。
大事にするのは仲のいい友達だけでいい。
ぶっちゃけ中学時代のクラスメイトなんて大人になればほとんど会わなくなる。
大人になってまで会うのは仲のよかった友達だけ。
もちろんやり方は他にもあるかもしれない。
しかし、長年の学生生活で陰キャである私が最終的に出した答えは「チクる」事だった。
結果、馬鹿にしてくる奴らは殆どいなくなった。
生まれてからずっと私は天然パーマを貫いている。
文句は勝手に言えばいい。
時々、天然パーマだと就職が不利だと言う奴もいる。
だが、それは間違っている。
むしろそんな会社はこちらからお断りだ。
もし天然パーマを理由に就職を拒む会社があるなら逆にやめたほうがいい。きっと社風は最悪だ。
それに私は天然パーマのまま5時面接もある、そこそこ大きい企業に就職する事だってできた。
天パーだからって我慢する必要はないし不利に思う事もない。
友人関係を見ても小、中学生時代に仲が良かった友達とは大人になった今でも交流がある。
天然パーマだからって何も縮こまる必要なんてない。嫌なら嫌だとはっきり言う。
勇気を出して言う事、実行する事が大事だと私は思う。
私は学生時代でこそ天然パーマであることにかなりコンプレックスを抱いていたが、今では天然パーマであることをコンプレックスに思うことはなくなった。
ここまで、長々と天然パーマについて話してしまったが、もしこの話が天然パーマのである人達の悩みに少しでも寄り添えたなら幸いだ。



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