【本】ルイ=フェルディナン・セリーヌ「夜の果てへの旅」。セリーヌが放つ罵詈雑言、悪態の濁流に乗せられて、体験するのは、戦争、差別、貧困といった近代の地獄巡りだ。彼は世界へ「否」を唱えながら、悲惨な方へ突き進む。私たちもセリーヌが描くグロテスクな救いのない世界に生きているのだ。

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