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インターメディアテク

インターメディアテク。研究博物館としてその名を轟かしている。らしいのですが、私自身、説明を受けるまで知らなかったくらいには、知る人ぞ知る博物館みたいに感じています。調べてみると色々と興味深いものが多くて、ぜひ足を運んでみたいと思いました。

このミュージアムの面白味は、その昔の歴史物を保管して展示するだけでなく、そこから見出される新たな研究をするための場であることだと理解しました。このミュージアムの館長である西野嘉章氏はこのように述べています。

”これまで文化財の保管庫であり、列品の場所であると考えられてきました。しかし、そうした機能を充足していただけでは、21世紀の社会的な要請へ十全に応えることができなくなっています。現代のミュージアムは、われわれ人間が自分たちを取り巻く世界をどのように受け止めてきたのか、その俯瞰的な眺めを末永く存続させるための場所であるというだけでなく、そこに集められたモノやコレクションからどのような新しい知見や表現を導き出すことができるか、その可能性を探求し、提示する場所でもなくてはならないのです。それを、多様な表現メディアの対話を通じて試みる実験のアリーナ、それが「インターメディアテク」なのです。”

このように今、展示されている、歴史物を未来に向けて研究することがこのミュージアムのモットーであると述べており、他にも

”歴史的な遺産を可能な限り収集し、それらを現代のニーズに叶うよう、装いを改めて再利用する”


”資源獲得やエネルギー供給に限界が見え始めた現代社会にあって、蓄積財のリ・デザイン活用は人類にとって喫緊の課題のひとつであるといっても過言でありません。そうした認識に立って、われわれは先端的なテクノロジーと伝統的なモノ作り技術の融合を図りながら、今後の活動と取り組んでいくことになります。”

歴史的な遺産から再利用したり、畜積材のリ・デザイン活用など歴史的遺産から資源獲得やエネルギー供給のことを見据えていることから一般的な博物館とは一線を画していると私は思いました。(他の博物館の事はよく知りません。ごめんなさい)

他に面白いなと思ったのが、「onIMT」と呼ばれるサウンドレイヤー・アプリです。

”音による現実拡張の試みを多層的に展開する革新的なコンセプトと技術です。実空間では複数のコンテンツを同時に存在させることができないのに対し、サウンドレイヤーでは、様々な音声コンテンツをレイヤー状に積み重ねるというコンセプトにより、来館者一人一人がその時に聞きたいものを自由に選択することを可能にします。また、最先端のテクノロジーを用いた専用システムを導入し、館内に配したビーコンによって感知される位置情報に基づき、音声コンテンツが自動再生されるため、コンテンツ切り替え時のボタン再生操作が不要となります。”

このようにインターメディアテクは様々な最先端テクノロジーを開発して、それをこのミュージアムで実験場にしているという、中々面白味のある人たちが集まった場であります。また私の頭では、とても着いていけそうにない、内容ですが、興味が沸いた記事が~医学生と観る「医家の風貌」~です。正直、興味が沸いた理由としては、単純に医療という言葉と医家の風貌という言葉につられました。ドラマなどでよく取り上げられる医療系は見ていてワクワクするものがあります。そしてその医療を築いてきた、医家。いわゆる医療の偉人というのは歴史が苦手な私でも、気になる内容なのです。この記事はギャラリートークとして出されていて、現在の東大医学部の学生がコミカルチックに紹介してくれるらしいので、ぜひ聞いてみたいと思いました。

今回、紹介したインターメディアテクは日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館(UMUT)の協働運営になる公共施設らしく、先ほど紹介した~医学生と観る「医家の風貌」~で現在の東大医学部の学生が紹介者として出されていたように、他の展示場でもおそらく東大生が紹介してくれるのではないでしょうか。(行ってないのでわかりません)            他にも

”鳥たちの森”                             ”インドに咲く花、あるいはインドに散る花”               ”鏡の中の自分はなぜ左右が逆さ?”

など気になる記事が多く掲載していて魅力あふれるミュージアムなのだと認識させられました。私は静岡住なので、中々東京に行く機会が無く、こういった面白そうな博物館や建物などを直接足を運んで見れないのが残念です。近くに住んでいて簡単に足を運べるという方はぜひ一度は行ってみてもらいたいです。高確率で損はしないと思います。

以上 黒達磨 コロ

URL: http://www.intermediatheque.jp/



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