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【デッキ解説】イシヘンジン単
どうも、クロダ(@kuroda_Yveltal)です。
第1章 はじめに
今回は私がラッシュCS及びCL横浜で使用したイシヘンジン(Stonjourner,巨石丁)単の解説記事です。
本記事はイシヘンジン単の教科書をコンセプトに書きました。イシヘンジン単の歴史から最新の構築まで詳しく解説しています。ご購読を検討される方向けに、有料部分についての内容を簡単に触れておきます。
第3章では、イシヘンジン単に採用される可能性があるカード全てに触れ、採用意図や使い方について解説しています。
第4章では、イシヘンジン単を使う際に私がどのような視点で環境を見ているのか、イシヘンジン単が活躍できる環境について解説しています。また、現在のイシヘンジン単の立ち位置についても言及しています。
第5章では、ラッシュCSのレポートとなっております。私が実際に使用した構築から反省点まで載せてあります。
第6章では、CL横浜のレポートとなっております。ラッシュCSでの反省を活かした構築となっており、採用したカード1枚ずつの採用理由を載せてあります。また、各環境デッキに対するプレイングも詳しく解説してあり、イシヘンジン単を使う上で必見の内容となっております。
第7章では、新弾の「ダークファンタズマ」に収録されるカード(「かがやくサーナイト」と「エイチ湖」)の個人的評価を書きました。
最後になりますが、イシヘンジン単というデッキタイプに関して、私以上のイシヘンジン使いはいないと自負しております。どこよりも詳しいイシヘンジン単の解説記事をどうぞご購読ください。本記事の収益はWCS2022の渡航費用に充てさせていただきます。
第2章 イシヘンジンVMAXの歴史
2.1 イシヘンジンネタの始まり
2019年12月28日、友人のマシュマロ氏(@trevenant_marsh)はCARDBOX青馬堂書店矢向店で開催されたシティリーグ(シーズン2)に参加していた。
彼はスピードザシアンを使用し、予選4勝1敗で決勝トーナメントに進出することができた。
当時は、シティリーグで上位に入賞するとチャンピオンズリーグ(以下CL)の優先参加枠を獲得できるシステムがあった。
当日の参加定員は128名だったため、ベスト8に入ることができればCL京都に参加できるという状況だった。つまり、1回でも勝てばCLに出られるというわけだ。
そして、決勝トーナメント初戦、彼はイシヘンジンVMAX(+ムウマージ)と対戦し負けてしまった。
大事なCLの優先参加枠をマイナーデッキだったイシヘンジンVMAXに潰されたことから、彼の周りはこの件をネタにした。TwitterのTLなどで目にする「巨石丁~♪」もここから生まれた言葉である。
2.2 イシヘンジン単の誕生
2021年12月18日、ポケカ侍・乱舞という自主大会があった。
マシュマロ氏がこの大会にエントリーしたことを知り、私も参加することにした。
何のデッキを使用するか悩んでいると、彼が最近クワガノンを擦っていると耳にしたので、ここはイシヘンジンVMAXで倒しにいくことにした。
当時はパッチラゴン単やメタグロス単が巷で流行っており、「イシヘンジン単もいけるのではないか?」という発想からデッキを作成し持ち込んだ。
残念ながら彼と対戦することはできなかったが、100人規模の大会でベスト16になることができた。
イシヘンジンでポケカ侍・乱舞に参加してベスト16でした!
— クロダ (@kuroda_Yveltal) December 18, 2021
予選
スピザシ勝ち(5回)
クワガノン勝ち(5回)
ミュウ勝ち(1回)
ミュウ負け(1回)
レッパ勝ち(19回)
ミュウ勝ち(0回)
5-1
トナメ
サンダース勝ち(7回)
黒馬MM負け(24回)
※全試合後攻
※()はマリガン回数
運営の皆さん、ありがとうございました pic.twitter.com/PhyVp19Tdi
大会後にレシピを公開したところ、たくさんの人から反応を頂き、イシヘンジン単というデッキタイプが世に広まった。
2.3 C落ち後のイシヘンジン単
日本のイシヘンジン単は海を渡り、海外のプレイヤーの間でも使われるようになった。
海外では日本よりも先にCレギュのカードがスタン落ちしていたため、後攻1ターン目に「ブルーの探索」からぐんぐんシェイクを使う動きができない。
そこで最初に登場したのが「冒険家の発見」を4枚積んだタイプだ。
サンプルレシピ
![](https://assets.st-note.com/img/1650383978850-1Il55fBS3F.jpg?width=1200)
この型のメリットは、後攻1ターン目に「冒険家の発見」を使うことで、先行2ターン目に前のイシヘンジンVが倒されても、後続のイシヘンジンVを安定してVMAXに進化できることである。
しかし、「冒険家の発見」の返しに「マリィ」を使われると、手札に持ってきたイシヘンジンVMAXがボトムに行ってしまうため、次のターンに進化することが困難になってしまうというデメリットがあった。
その後、1ターン目から「ぐんぐんシェイク」を使って確実に進化した方が安全だという風潮が起き、冒険家の発見型はすぐに衰退した。
次に登場したのが「ぐんぐんシェイク」を4枚積んだタイプだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1650384695335-IybYkwAL9D.jpg?width=1200)
現環境で目にするイシヘンジン単の大半はこの型である。
この型の最大のメリットは、「ぐんぐんシェイク」を使用することで確実に「イシヘンジンVMAX」に進化でき、先行2ターン目に種切れで負けるリスクが減らせるという点だ。
基本的にイシヘンジン単は盤面にポケモンを1体しか置かないため、「ぐんぐんシェイク」を使用するだけで理想の盤面を作ることができる。
また、先行1ターン目から「ぐんぐんシェイク」で進化することにより、ミュウVMAXデッキの後1メロディアスエコーを耐えやすい。
デメリットとしては、「ぐんぐんシェイク」を素引きしなければいけないことや、使わなくなった「ぐんぐんシェイク」3枚が死に札となってしまうことなどが挙げられる。
第3章 イシヘンジン構築論
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