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「四谷勧進角力始祖」(江戸の勧進相撲発祥の地)

とっても怪しい「勧進相撲」発祥地

★ジャンル【スポーツ】
★場所 新宿区四谷4-4
★最寄駅 東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅

これまでの東京23区発祥の地一覧

★碑文
特になし

★解説
 新宿通りの四谷四丁目交差点近くにある長善寺(笹寺)というお寺の山門右にあります。3メートルほどある大きな碑ですが、材質のせいか風化が進んでボロボロになっており、金網で囲まれた痛々しい姿です。
 長善寺は戦国末期から始まったという、移転寺院が多い四谷では最も歴史が古い寺で、通称の笹寺という名で知られています。500メートルしか離れていない場所にまったく同名の長善寺がありますので間違えないようにご注意を。
 さて、碑は「よつやかんじんんずもうしそ」と読みます。相撲のことを昔は「角力」とも表記しました。この碑を建てたのは現在の日本相撲協会の前身である東京角力協会です。碑が建てられた明治の頃は、「角力」が主流だったのです。
 碑はここで江戸で初めての勧進相撲が開かれたことを記念して、明治になって建てられました。その建碑の中心人物が、江戸時代最後の横綱であった陣幕久五郎(じんまく きゅうごろう)でした。江戸時代は大名家お抱えの力士が多かったのですが、陣幕は最後は島津家お抱えで、明治以降薩摩が新政府の中心となったため政府の有力者に顔が利き、これを利用して事業を行うと共に、各地に相撲の歴史を顕彰する碑を多数建て、「建碑狂」とまで言われます。
 中でも有名なのが深川の富岡八幡宮にある「横綱力士碑」で、この碑に名を

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