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「浄土宗近代教育発祥之地 」(大正大学発祥の地)

大正大学の源流の一つ。別宗派が協力して誕生

★ジャンル【学校】
★場所 港区芝公園1-3-15
★最寄駅 都営三田線御成門駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「当山天光院は天正十二年(1584)八月増上寺十一世円也上人の開基。明治二十年(1887)七月二十八日、浄土宗の近代学校制度による宗学本校が当院内に設置、同二十三年一月小石川移転まで一宗の高等教育機関として始動。後には関東で、宗教大学、さらに大正大学へと発展、関西で仏教専門学校,さらに仏教大学へと発展する淵源となる。まさに浄土宗近代教育の発祥の地である。大正大学十二代(当山二十一世)、二十五代、二十六代(当山二十二世)の三学長が当墓所に眠るも有縁。御縁の浄土宗御門主中村康隆猊下に表の御揮毫を戴く。奉謝合掌」

★解説
 慶應大学薬学部北側向かいの天光院内にあります。別項で紹介した慈恵医大病院が仮開業したお寺です。境内の奥のわかりにくいところにありますが、寺務所で尋ねれば丁寧に案内していただけます。
 ここは大正大学の発祥の地の一つです。
 明治になって旧来の仏教宗派は宗派ごとの近代的学校造りを始めます。増上寺の属する浄土宗は、増上寺の子院であった天光院内に「宗学本校」を設置します。
 それに先立つ1885年(明治18年)に、天台宗は天台宗大学を造ります。これは寛永寺にあった勧学講院が元です。また宗学本校設立と同年に真言宗新義派は護国寺に新義派大学林を造り、1908年(明治41年)に豊山大学と改称します。
 宗学本校は1891年に現在の文京区小石川、伝通寺裏に移転し1904年には浄土宗大学と改称します。さらに1907年に宗教大学と改称して、1908年に現校地のある巣鴨に移転します。
 これら三つの大学が1926年(大正15年)に合同して旧学制による大正大学ができました。宗派を超えて造られた珍しい大学なのです。
 これは1918年に大学令が制定され「私立大学」の建学が可能になったことに端を発します。明治以降近代的な学校制度の衣を被っていたとはいえ、各

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