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光明院(「荻窪」の地名発祥由来の寺)

荻で作ったお堂が始まり

★ジャンル【地名】
★場所 杉並区上荻2-1-3
★最寄駅 荻窪駅

★看板文
「光明院は『荻窪』の地名発祥由来の寺です」

★解説
 JR荻窪駅北口を出て、ルミネとタウンセブンの間の隙間の通路を進み。線路沿いに進みます。白山神社の前を過ぎるとまもなく環八のアンダーパスがありますが、その上の線路脇を越えると正面が光明院というお寺です。その門前の看板に上記のように書かれています。
 ただ単に地名発祥説話があるだけですと取り上げないのですが、この看板に「発祥」という文字があるのが取り上げる理由です。ま、看板という時点でちょっと迷いましたが。
 ところで皆さん。この荻窪の「荻」ってなんだかご存じですか? 「植物だろう」って? お、物知り! 「秋になると紫の綺麗な花が咲く」。ふんふん。それは「」(ハギ)!。「オギ」はススキに似た多年草で、湿地や河川敷に群生し、日本全国に分布しています。かつては茅葺き屋根の材料として用いられていたそうです。
 光明院は寺伝では、奈良時代の和銅年間に行基作の仏像を背負って諸国を行脚していた僧が、光明寺の地を訪れると像が急に重くなって運べなくなったため、「荻」で堂を作り像を安置したのが始まりと言います。お堂を荻堂と名づけ寺は荻寺光明院となりました。
 そして周囲がくぼんでいたために「荻窪」の地名が生まれたと言います。寺の南側には善福寺川が流れており、そのあたりのことを指したのでしょうか。湿地帯で

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