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「府立高等学校と東京都立大学の門跡」(都立大創立地)

復活した都立大学の原点

★ジャンル【学校】 
★場所 目黒区八雲1-1
★最寄駅 東急東横線都立大学駅

★碑文
「同窓の想いをこめ、歴史のあかしとしてこれを残す」
以下沿革の年表が掲示されています。

★解説
 都立大学駅を降り、目黒通りを越えて柿の木坂を登ります。めぐろ区民キャンパス入口を過ぎ、めぐろパーシモンホール(パーシモンは柿のこと)のはずれの角を左折します。図書館や体育館のエントランス脇に二つのオブジェがあります。
 一つが上に碑文を掲げた「府立高等学校と東京都立大学の門跡」です。めぐろ区民キャンパス、パーシモンホールなどの施設や桜修館中等教育学校などの敷地に東京都立大がありました。その門の一部を残して記念としています。
 もう一つのオブジェ「燦々」は、1999年の府立高等学校創立70周年、都立大学創立50周年を記念して2002年に設置されたものです。
 東京都立大学は1929年に創立した旧制府立高等学校が前身です。現在の学制は、小中高の6・3・3制ですが、戦前は複雑で、小学校は基本6年間で同じだったものの、中学校は4、5年で、その後高等学校または大学予科に3年通って大学に入り、大学は3年が基本でした(医学部は4年)。そしてそのほかに、現在の中高一貫の中等教育学校相当の学校として7年制の高等学校がありました。
 府立高等学校は当初、府立一中(現・日比谷高校)の修業年限を延長し、7年制高校とする方向で検討されていましたが、他の府立中学校の反対で頓挫しました。一中だけ特別な存在になるのが嫌がられたのでしょうか? 当時、7年制高校はほとんどの学生が帝国大学に入学できたため、大変な人気のあるエリート校でした。
 このため別組織ではありましたが、府立高校は府立一中内で発足します。

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