東京農工大発祥の地1

「農産陳列所蚕病試験場跡」(東京農工大発祥の地)

帝国ホテルの場所で蚕の研究をしていた

★ジャンル【産業】【学校】
★場所 千代田区内幸町1−1−1
★最寄駅 東京メトロ・都営地下鉄日比谷駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「明治政府は産業奨励のため、この地麹町区内山下町一丁目一番地(現千代田区内幸町)に農産陳列所を設置した。 当時日本の輸出品の中心は生糸であったので、明治十七年(一八八四)四月、ここに蚕病試験場を設けて特に蚕業の振興を図った。この施設は明治十九年西ヶ原(現北区西ヶ原)に移り、東京高等蚕糸学校となり、さらに昭和十五年(一九四〇)小金井町(現小金井市)に移転し、東京農工大学(現工学部と農学部の一部)になっている。」

★解説
 案内板は帝国ホテル正面入り口の真ん前歩道上にあります。
 案内板にある通り、ここは東京農工大の発祥地の一つです。東京農工大は戦後の1949年(昭和24年)に東京農林専門学校東京繊維専門学校が合併して新制大学として発足し、それぞれが農学部と繊維学部になりましたが、繊維学部の中心課題だった養蚕が日本では産業としては消滅状態になり、工学部になりました。
 しかし2つの学校は実はそのルーツをたどっていくと、1874年(明治7年)に今の新宿御苑に設置された内務省勧業寮内藤新宿出張所の農事修学場と蚕業試験掛に行き着きます。最初のルーツは同じ場所だったのですね。

これより有料です。以下には記事全文のほか、地図、関連情報リンクなどがあります。ご購入いただく場合、この記事だけで100円お支払いいただくより、マガジン「東京23区発祥の地めぐり」全体を500円でお買い上げいただく方がお得かと思います。最終的に数百本近い記事をご覧になることができます。よろしくお願いします。

ここから先は

633字 / 2画像
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?