国立衛生試験所発祥の地1

「国立衛生試験所発祥の地」

★ジャンル【病院】
★場所 千代田区神田和泉町2−13
★最寄駅 JR、東京メトロ秋葉原駅

これまでの東京23区発祥の地一覧

★碑文
 「国立衛生試験所は、わが国最初の国営の医薬品試験研究機関、東京司薬場として、明治7年(1874年)3月、現在の中央区日本橋馬喰町に発足し同年8月この地、千代田区神田和泉町2番地で本格的業務を開始した。昭和20年(1945年)3月の東京大空襲に罹災するまでの70年あまり、医薬品を主とする日本の厚生行政に多大な貢献をしてきた。現在は、世田谷区上用賀において引き続き研究業務を行っている。本年、創立120周年を迎えここに記念碑を設置するものである」

★解説(2020.4.29末尾追記あり)
 佐久間公園から清洲橋通りに出て北へ向かい、スーパーのライフ神田和泉町店前にあります。
 明治維新後、医学は一気にヨーロッパ流に傾き、多くの医薬品が輸入される事態となりました。しかし規制等がなかったため粗悪品や贋薬が出回っていました。こうしたことから長崎医学校の教師だったオランダ人のゲールツが粗悪品の取り締まりと試験所の創設を提案し、かつて同校の学頭だった文部省医務局長の長與專齋がこの意見を採り上げ、1874年(明治7年)3月27日、東京日本橋馬喰町に東京司薬場を開設しました。かつての郡代屋敷跡の一角だったそうです。
 この場所は応急のものだったため、8月にはこの案内柱の立つ場所に正式に移転しました。江戸時代には庄内藩酒井家などの屋敷があった一角です。その後1887年(明治20年)に東京衛生試験所と改称し、食品分野の試験なども手がけるようになり、薬品の製造研究も行いました。

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