中央工学校開校の地1

「中央工学校開校の地」

田中角栄元総理を生んだ測量教育のパイオニア

★ジャンル【学校】
★場所 千代田区一ツ橋2−6−2
★最寄駅 東京メトロ、都営神保町駅

★碑文
「明治42年(1909)本校は、この地に開校しました。現在は、北区王子本町一丁目26番17号に所在し、建学の目的は、開校以来一貫して堅実で社会性豊かな実践力のある技術者の育成としています」

★解説
 一ツ橋の日本教育会館前にあります。
 中央工学校は、現在は建築・土木・デザインなどの専門学校です。1909年10月21日、私立中央工学校として創立されました。創立者は数学教師の松本小七郎で、松本は有名な数学者の上野清(うえの きよし)が創設した東京数学院(現在の東京高等学校)の教師でした。
 当初は建築・機械・電工の3学科があり、即戦力となる工業技術者の育成を目指していました。創立時の校舎は碑の北側、一ツ橋ビルのあたりだったようです。翌年にはその後の特色となる測量科が設置されました。
 1914年(大正3年)に近くの中猿楽町に移転。1919年(大正8年)に名称を中央工学校に改めます。またのちに総理大臣となる田中角栄(たなか かくえい)が1936年(昭和11年)に土木科を卒業しています。田中は「小学校しか出ていない」ことをアピールポイントにしていた時期もありますが、公的な学校ではないにしろ、専門的な実業教育は受けています。田中はその後1953年(昭和28年)には校長となり、のちに理事長にもなります。
 関東大震災に被災し再建しますが、戦災で壊滅。戦後の1952年(昭和27年)か

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