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「城南小学校創立之地」

品川区で2番目に古い小学校も品川宿

★ジャンル【学校】 
★場所 品川区南品川2-9-18
★最寄駅 京浜急行新馬場駅

★碑文
特になし

★解説
 新馬場駅南口から旧東海道に出て、品川宿の問屋場跡に建つ製菓実験社のある信号交差点を右に行きます。少し先の右側奥に常行寺の山門があり、その脇に碑が建っています。この問屋場は漫画「浮浪雲」の舞台として有名ですね。
 先に品川区で最初にできた小学校、「品川小学校発祥之地」をご紹介しましたが、2番目に古い小学校、城南小学校も同じ品川宿内にできました。品川小学校が公式には1874年(明治7年)3月20日開校なのに対し、城南小学校は同じ年の12月5日です。
 ほんの少しだけ品川小学校の方が早いのですが、碑は品川小のもののほうがだいぶ大きいです(笑)。冗談はさておき、このように同じ地域で別々の小学校がほぼ同時にできたのには江戸時代からの事情があります。
 品川宿は、真ん中を流れる目黒川を境に北が北品川宿、南が南品川宿に分かれていたのです。鎮守の神社も北が品川神社なのに対し、南は荏原神社と別々でした。そのような経緯から、明治になって小学校を作る際にも、北と南は別々で、となったのではないでしょうか? また別々に作るぐらい、それぞれの宿場に財力があり、子供の数、人口も多かったのでしょう。
 城南小学校は第一大学区第二中学区八番公立小学校「城南小学校」としてこの地にできたあと、1880年(明治13年)には、すぐ南隣りの天妙国寺の敷地に新しい校舎を建てて移ります。それ以降は同じ敷地で建て替えを繰り返して現在に至ります。まもなく公式に開校150周年を迎える数少ない小学校です。

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