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「近代文学発祥の地 本郷」

文学者たちが集った街、本郷

★ジャンル【文化】 
★場所 文京区本郷5-18-2
★最寄駅 東京メトロ、都営大江戸線本郷三丁目駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「近隣に住んだ人々 樋口一葉、宇野浩二、石川啄木、広津和郎、坪内逍遥、伊藤野枝、徳田秋声、高田保、宮沢賢治、宇野千代、二葉亭四迷、尾崎士郎、竹久夢二、宮本百合子、大杉栄、石川淳、谷崎潤一郎、月影竜之介、直木三十五、坂口安吾」

★解説
 「公立小学校のさきがけ 第四(本妙寺)校跡」の解説板がある後ろのマンション、「プラウド本郷」の外構部分にあります。
 何枚かのプレートがマンションの柱に掲げてあり、そのうち正面の一枚に「近隣に住んだ人々」として20人の名が記してあります。何かの歴史的事実に基づいた「発祥地」ではなく、明治初期以降、日本近代文学の黎明期から多くの文人が住んだ街だ、ということのアピールです。まあ高級マンションとしてのステイタスを高める一環での設置でしょう。設置者名はありませんが、公的なものではないようです。
 他のプレートには石川啄木(いしかわ たくぼく)や樋口一葉(ひぐち いちよう)、徳田秋声(とくだ しゅうせい)の句、「文学は芸術である」との坪内逍遥(つぼうち しょうよう)の言葉が掲げられています。「近代文学発祥」ということであると、坪内逍遥、二葉亭四迷(ふたばてい しめい)、樋口一葉の3人が住んでいたというのは大きいと思います。
 またここに挙げられた人物だけでなく、他にも多くの文学者が本郷界隈に住んでいました。このマンション前から下った菊坂の通りの電柱には、1本1本に本郷ゆかりの文人たちの紹介プレートが貼ってあります。坂の入り口から降りながら読んでいくだけで日本文学の勉強になります。
 またマンション前から一旦下ってそのまま向かいの本妙寺坂を登ると、右手に「菊坂界隈文人マップ」があり、どこに住んでいたか、似顔絵と共に一目瞭然です。
 なぜ本郷界隈に多くの文人が集まったのかには色々説明がありますが、や

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