「カツカレー発祥の洋食店」
巨人軍選手の注文で誕生
★ジャンル【企業】【食】
★場所 中央区銀座3-5-16
★最寄駅 東京メトロ銀座駅
これまでの23区発祥の地一覧
★案内文
「『カレーにカツをのせてくれ!』昭和23年常連客だった巨人軍の大スター、千葉茂氏のひと言で"カツカレー"が誕生したことはあまりに有名で、銀座スイスが『カツカレー発祥の洋食店』として広く知られるようになりました」
★解説
洋食店「銀座スイス」は銀座3丁目、銀座レンガ通り中ほどに面しています。やはり有名な洋食店「煉瓦亭」の並びですが、間口がものすごく狭いので、紅白の縞模様を目印に見失わないようにお探しください。案内文は店内の一番奥の壁に掲げてあります。
カツレツもカレーも、明治以降日本に入ってきて、なぜか大人気になり日本独自の発展を遂げた食べ物です。この二つがドッキングしたのは意外と新しく案内にあるように1948年のことでした。
千葉茂(ちば しげる)は戦前から戦後にかけてのプロ野球選手で、川上哲治らと同時代の二塁手で、長嶋茂雄の前の背番号「3」を背負う実力者でした。その千葉がこの店の常連客で、ある日、巨人阪神戦の前に、「別々に食べるのは面倒だから」と案内文にあるようにカレーにカツレツを載せるように注文して、1948年、カツカレーが誕生したと言います。「カツレツ」は「勝つ」に通じるというげん担ぎもあったようです。
「銀座スイス」は1947年(昭和22年)に、戦前から高級レストランでシェフをしていた岡田進之助が開店した店です。まだ食料事情の良くない時代で、今は身近な洋食店ですが、高級店として位置付けられていたようです。
ただ、この発祥にも異説があります。浅草にあった洋食屋台の「河金」
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