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「アイメイト(盲導犬)発祥の地」

いまだ統一団体できない対立の構図

★ジャンル【社会】
★場所 練馬区関町南2-22-7
★最寄駅 西武新宿線武蔵関駅、上石神井駅、JR中央線吉祥寺駅からバス

★解説文
「視覚障害者の自由な歩行手段としての『アイメイト(盲導犬)』の育成に、執念と生涯を賭けた『塩屋賢一』によって、我が国最初のアイメイト『チャンピイ』が、河相冽氏のパートナーとして、1957年(昭和32年)八月に、この練馬区関町南2-22-7で誕生しました。以来、1996年10月末までに、この場所から巣立ったアイメイト使用者は、691名です。現在アイメイトの育成は、練馬区関町北5-8-7の視覚障害者歩行訓練センターで、たゆみなく続けられ、多くの視覚障害者の自立の支えとなっています」

★解説
 最寄駅からバスに乗り関町南二丁目バス停で降ります。バス通りから一つ東の通りに入り、ちょうどバス停の裏あたりに行くと「関町レジデンス」というアパートがあり、その前に碑があります。
 盲導犬の歴史は古く、ローマ帝国のポンペイ遺跡に、犬に綱で引かれている盲人の絵が描かれています。中国でも同様の事例が確認されています。現代のような短い器具で密着して補助をする盲導犬は、20世紀に入ってオーストリアで考案されました。
 その後1929年にアメリカに設立された近代的な盲導犬学校が現在の世界の盲導犬の源流となり、欧州などから世界に広がっていきます。日本では1939年に実業家たちがドイツから盲導犬を輸入し、戦傷で失明した軍人のために4頭を陸軍に寄付したのが最初とされています。
 しかし日本には育成施設は作られず、戦争の激化から盲導犬の存在は忘れられていきました。
 1957年になり、中途失明者から「飼い犬を訓練して盲導犬にしてほしい」との依頼を受け、塩屋賢一(しおや けんいち)が日本で訓練された第1号の盲導犬

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