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「品川駅創業記念碑」

本来の「鉄道開業地」で日本最古の駅

★ジャンル【産業】
★場所 港区高輪3−26
★最寄駅 JR、京浜急行品川駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
特になし

★解説
 品川駅高輪口のロータリーにあります。鉄道発祥の地は、東京側では本来はここではないかという場所です。碑文は特にありませんが、碑名の両側に「明治五年五月七日 品川横浜間鉄道開通」と書いてあります。明治5年5月7日は新暦で1872年6月12日、新橋駅の開業より4か月も早いのです。
 下にある解説板には「新橋・品川間の工事が遅れたため、この日に品川・横浜間で仮開業した(途中略)品川駅は日本で一番古い鉄道駅といえます」とあります。碑は1953年、鉄道開通80周年と品川駅の駅舎改築を記念して建てられたもので、揮毫は自民党の大物代議士だった大野伴睦(おおの ばんぼく)です。
 4か月もの営業を仮開業として鉄道発祥の地としないのは、新橋駅(汐留)で明治天皇らを迎えて盛大な開業式を行なったという公式性によるものでしょう。くだらない形式主義のいい例です。しかし「日本最古の現役鉄道駅」という言い方をすれば、間違いなく品川駅がそれにあたります。
 それは公式の鉄道開業時の横浜駅も汐留駅も、今は全く場所が変わってしまっているからです。旧新橋駅が現在の汐留にあるのは別項でも紹介しました。横浜駅も移転しており、明治の横浜駅は今の桜木町駅あたりにありました。
 そしてこの「品川」駅が「港区」にあるというのも面白いですね。京浜急

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