「臨床検査技師教育発祥の地」
コロナで大注目の国家資格
★ジャンル【産業】
★場所 中野区本町6-38-1
★最寄駅 東京メトロ丸の内線東高円寺駅
★碑文
特になし
★解説
東高円寺駅から青梅街道を新宿方面に歩き、南側に入ったところに新渡戸文化学園の校舎があり、その校内にあります。残念ながら事前の許可がないと入れません。
臨床検査技師は最近非常に注目を集めています。コロナ禍でPCR検査、抗原検査などの需要が高まり、その重要性が改めて認識されているからです。
臨床検査技師とは患者らから採取した血液などさまざまな検体を調べる「検体検査」と、心電図など患者自身の状態を調べる「生理学的検査」の二つについて、さまざまな機器などを駆使して携わる者の国家資格です。X線写真などを撮影する診療放射線技師はまた別の資格です。
古くはこれらの検査は医師や看護師が行っていましたが、医療技術の飛躍的な進歩で、検査の項目や検査機器の種類は格段に増え、高度化・複雑化しました。このため医師や看護師の負担を減らし、さらに最新の知識を常に更新できる専門の職種が必要となり、1958年に衛生検査技師という資格ができます。この時は主に「検体検査」が役割でした。
その後心電図などの検査機会が増えたため、1970年に生理学的検査についても業務とする臨床検査技師という資格ができます。2005年には資格が臨床検査技師に一本化され、現在は採血などの検体採取も認められています。
医療技術の高度化で臨床検査技師の重要性はますます高まっており、病院や医院にとっては必須の存在となっています。全国で7万人弱の臨床検査技師がおり、毎年3000人強が免許を取得しています。
この新渡戸文化学園の新渡戸文化短大には臨床検査学科があり、これは前身の東京文化短期大学に1952年、医学技術研究室が設置されたのが始まりで、国が資格制度を作る6年前のことでした。それまで軍や病院内で個別に伝授されていた検査技術を系統立てて教育する初めての機関でした。
1955年には東京文化医学技術学校となり、さらに1976年に東京文化医学技
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?