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「日本体育会発祥之地」(日本体育大学発祥の地2)

ちょっと不透明な発祥地

★ジャンル【学校】
★場所 新宿区原町3−87
★最寄駅 都営大江戸線牛込柳町駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「明治二十四年八月十一日 日高藤吉郎先生この地に日本体育会を創立し国民体育の 振興を図る 現在傘下に日本体育大学 同女子短期大学ほか専門学校 高校 幼稚園等六校を有する」

★解説
 牛込柳町駅の西口から坂を登ってすぐ。成城中学、高校のグラウンド外に立っています。
 日本体育会は日本体育大学などを運営する学校法人でしたので、日体大発祥の地、と言ってもいいかもしれませんが、少々ためらいもあります。過去形で書きましたが、「学校法人日本体育会」は2012年に「学校法人日本体育大学」に名称を変更しています。ちなみに「日本体育大学」の読みは「にっぽんたいいくだいがく」であると、1981年に決定しています。なんだか。
 先にためらいがあると書いたのは、創設者の日高が、当初から学校を造ろうと思っていたからではないためです。
 日高藤吉郎(ひだか とうきちろう)は群馬県の出身で、生年ははっきりしませんが1857年(安政4年)のようです。少年時に単身東京に出て、年齢をごまかしてまで軍に入りました。台湾出兵に参加し、その後教導団に入ってここでお雇い外国人のフランス人将校から体育の重要性を教えられたようです。さらに西南戦争で戦い、将校の教育、兵の教育のそれぞれの重要性を感じます。
 1884年(明治17年)に軍を退いてまもなく、軍人養成のために、陸軍士官学校の予備学校として文武講習館を築地に開校します。これが現在の成城学校です。こちらは軍人教育といってももっぱら「文」の面だったので、次に軍人に必要な国民の体位向上をはかる仕組みを考え、1891年(明治24年)8

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