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「大魂塔 創業」(丸正創業の地)

駄洒落で命名した創業地記念碑

★ジャンル【企業】
★場所 新宿区住吉町3−19
★最寄駅 都営地下鉄新宿線曙橋駅

これまでの東京23区発祥の地一覧

★碑文
「丸正』創業者『飯塚正兵衛』は飯塚善次郎と妻とりの五男として埼玉県北足立郡鴻巣町大字生出塚町(旧地名)に生れた。『正兵衛』二十三才の年、大正八年十二月二十四日『青雲の志』を立て上京、四谷鮫ヶ橋にて引売八百屋を営む、大正十年五月二十五日牛込区市ヶ谷谷町百番地(旧地名)当地に妻『かね』を迎え、同時に八百屋商『武蔵屋』を開業した、創業以来五十八年その努力は実り、『正兵衛翁』八十才にして『丸正チェーン店』は百店舗にまで発展した。『丸正』の発展に尽力した『物故者』の霊を慰め、『青果物』の供養と共に『翁』の創業の精魂を後世に伝えるために、ここ『丸正創業之地』に『大魂塔(大根塔)』を建立する」

★解説
 曙橋を出て駅の上を通る靖国通りを新宿方向に向かい、住吉町交差点先の右側にあります。
 丸正はこの近く、外苑東通りと新宿通りの交わる四谷三丁目交差点そばに総本店があるスーパーマーケットチェーンです。かつては東京と神奈川中心に碑文にあるように100店舗ほどを有する大ローカルチェーンでしたが、近年閉店が相次ぎ、今は6店舗しかありません。しかし生鮮品の品ぞろえがよく、廉価品から輸入物の高級品まで揃い、色々イベントも多いので近所ということもあり、かれこれ20年ほど愛用しています(笑)。
 その前身の青果店がこの記念碑にある狭い敷地にありました。八百屋から始まっただけに「大魂=大根」塔とはしゃれてます。よくみると夫妻像後ろのモニュメントはダイコンをかたどっています。
 丸正を創業した飯塚正兵衛は今の埼玉県鴻巣市の出身です。野菜の引き売りとは、行商のことで、おそらく故郷近くの新鮮な野菜を売り歩いたのでしょう。 挽き売りした場所は別項で紹介した鮫が橋です。正兵衛が商売を始めた当時はまだ貧民街の雰囲気が色濃く残っていたはずで、飯塚も貧しい人を相手に野菜を安く売ったのではないでしょうか。そうした「いいものを安

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