見出し画像

「高千穂学校発祥の地」

売り払われてしまった建学の地

★ジャンル【学校】
★場所 新宿区新宿7−26−56
★最寄駅 都営大江戸線東新宿駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「明治36年(1903年)土佐の人 川田鐡彌ここに高千穂学校を創立する」

★解説
 東新宿駅の北東、大久保通りから北に入った東大久保児童遊園の奥に碑があります。
 高千穂学校は現在の高千穂大学です。正直言ってあまりメジャーな大学ではないですね。関東の方でも知らない人は多いのではないでしょうか。「高千穂商科大」の方が通りがいいかもしれません。しかしこの地にあった当時の校地は、この碑の場所がほぼ北端で、南西方向に広大な敷地が広がっていました。今は大きなマンションがいくつも建っています。実は昔はかなりの名門校だったようです。
 創設者の川田鉄弥は高知県出身で1873年(明治6年)生まれ。東京帝大に進んで卒業後は文部省から陸軍幼年学校教官となります。しかし教員をする中で一貫教育の必要性を感じ、わずか4年ばかりあとの1903年(明治36年)に退職すると、まずこの地に高千穂尋常高等小学校を開校し校長となります。1907年(明治40年)に幼稚園を開園、1909年(明治42年)に中学校、さらに1914年(大正3年)に現在の大学キャンパスに高千穂高等商業学校を開校し、10年かけて念願の一貫教育を実現しました。高千穂高等商業学校は開校当時、日本初の私立高等商業学校でした。
 「高千穂」の名は建国神話の「高千穂峰」に由来しており、日本人の精神的原点を表すそうです。創立時は少数精鋭の家族教育を目指し、周辺が明治

これより有料です。以下には記事全文のほか、写真、地図、関連情報リンクなどがあります。ご購入いただく場合、この記事だけで100円お支払いいただくより、マガジン「東京23区発祥の地めぐり」全体を500円でお買い上げいただく方がお得かと思います。最終的に数百本近い記事をご覧になることができます。よろしくお願いします。

ここから先は

471字 / 3画像
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?