東京外大1

「東京外国語学校発祥の地」(東京外国語大学発祥の地)

不遇だった東京外大、校地も転々

★ジャンル【学校】
★場所 千代田区一ツ橋2-1-2
★最寄駅 東京メトロ竹橋駅

★碑文
「東京外国語大学の起源は安政4(1857)年に創設された蕃書調所まで遡るが、直接の前身である東京外国語学校が開設されたのは、明治6(1873)年11月1日、この地(当時の東京府神田区一ツ橋通町一番地)においてであった。東京外国語大学はこの日を建学記念日として、ここに碑を建立する」

★解説
 東京大学発祥の地のはす向かいにあります。碑の場所は「学術総合センター 一橋記念講堂」の前、如水会館との境目あたりです。え「如水会館とか一橋講堂って一橋大学の跡でしょ」と思った方、正解です。しかし一橋大学発祥地は銀座で、のちにここに移ってきたのです。そしてただ移ったというより、実は一橋大はここにあった外語大と合併したのでした。正確に言うと一橋大の前身にあたる東京商業学校と東京外国語学校のうち中国語、ロシア語、朝鮮語学科が合併して、東京商業学校となりました。
 ここまで書いただけでも東京外大の歴史が複雑なことがお分かりいただけるでしょう。大学でも「建学」「創立」「独立」と3つの画期を定めています。しかし碑文にあるように「起源」と「建学」をきちんと分けて書く姿勢は、詳細を省いて「うちが大学の発祥」と誇る東大碑文より好感が持てます。
 「東京外国語学校」の「建学」は1873年(明治6年)ですが、碑文にもあるようにその前にも歴史があります。この東京外国語学校の前身は、東大の多くの文系学部と同じ蕃所調所です。蕃所調所は明治になって大学南校へ変遷していくことは

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