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ただ歩きたかった日

友達とハイキングコースを目指した。
最近は公園に行ったり、自然や動物に触れたくなる。癒やされたいのかもね、なんて話して行き先を決めた。


右に見えるのはサル舎

逗子にある披露山公園。
京急逗子・葉山駅で待ち合わせをしてバスに乗った。
確か小学校の遠足で訪れた記憶があるんだけど…友達の記憶にはない。
おかしいな、同じクラスにいたのに。
披露山口で降りる。
バス停からすぐかと思いきや、小さな看板があるだけで公園の姿は見えない。
方向を探りながら移動中、小さなパン屋を発見したのでドーナツとラスクを買った。

そこから延々と登り坂。
車がすれ違うのがやっとの細道を、縦になって歩く。マスクで息が上がる。太股の裏側が張る。まだなのか披露山公園。

15分ほど登り切って、駐車場に到着した。
さらに奥に進むと広場があり、小さな動物園がある。主に鳥類。
クジャクにアヒル、名古屋コーチン、烏骨鶏。新顔だという大型のインコもいた。その並びになぜかカメ。
いちばん大きなのがサル舎で、寒いのか2匹ずつ身を寄せるニホンザルが等間隔にじっとしていた。
動かない。
展望台から江ノ島が見えた。
先客がいて、「あら富士山見えないわ」だの「箱根はあっちよ」だの喋っている。
あいにくの曇り空で遠くまで見晴らせなかった。
サル舎に戻ると何だか動きが活発になっている。じきに飼育員が2人カゴを携えて現れ、エサの時間と気がついた。
野菜と果物を配っていく。
サルたちはバナナが大好きだそうで、真っ先になくなるのがバナナ、野菜は最後まで残っているそう。
いちばん小さなサルが飼育員の肩に乗って、手からバナナをもらっていた。他の野菜は手でよけて選り好みしている。人間みたい。

サルと別れ披露山公園から逗子海岸へ抜けるハイキングコースを歩く。
往復で25分ほどの軽装で歩けるコースと聞いていたが、結構キツかった。
シダがワサワサと繁り、どこからか水が流れる音が聞こえる。丸太で組んだ階段は段差が大きくて歩くのに気を遣った。
歩きながら、どうでもいい話や深刻な話をする。話は自然に吸い込まれていく。

ゴール付近にある食堂でランチ。
せっかくだから海のもの!
B定食はしらす丼とアジフライ。
友達は鰹の刺身にアジフライがついていた。

ドライブインだからだろうか。
量が半端ない。店内にはお持ち帰り用のパックが販売されている。眼を見張るようなボリュームだった。
身も厚くフワフワのアジフライ。
なかなか米までたどり着けないしらす丼。
食後は腹ごなしに逗子駅を目指して歩いた。 

平日なので人を見かけない。
時折迷いながらひたすら歩き続けた。
コーヒー休憩を入れたり雑貨屋を覗いたり。
まだ話し足りないのでシメはアイスクリーム屋だった。

ラムレーズーンッ!

試食を楽しんだあとで、結局ラムレーズンにした。ああ幸せ。入った時は空いていたのに、やがて学生さんや親子連れで満席になる。フレーバーも豊富だし、なにより美味しい。近所にあると嬉しいアイスクリーム屋さん。

逗子・葉山駅から京急線に乗り、途中駅で解散。この日の歩数は15,000歩超えだった。

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