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雨にけむる街を〜美術館さんぽ7/13〜


出かけようと思った日は、あいにくの雨。
歩きやすい靴を履いて傘を持つ。
細かな雨粒で視界が煙るよう。

行き先は決めていた。
観たい企画展がふたつ。どちらも会期終了が近かった。
🎫そんなわけで東京メトロが1日乗り放題の東急メトロパスを購入。

まずは護国寺で下車。
地上に出ると目の前に講談社。
どーんとそびえている。
この眺めどこかで…と既視感を紐解いたら、遠い昔に就活で来たことあったんだった。
少し先には光文社。
通り過ぎて音羽通りを進む。

永青文庫・外観

個人邸をそのまま美術館にした永青文庫。
住宅街にひそんでいるので分かりづらいのが難点。

旧熊本藩主・細川家伝来の美術品や、歴史資料を所蔵している。
入り口を抜け、エレベーターで展示階へ。

『仙厓ワールド〜また来て笑って!仙厓さんのZen Zen 禅画』(本日終了)

観たかったのはこちら!

禅画とは禅の教えを表した絵画のこと。
江戸時代後記の禅僧であった仙厓の禅画が展示されていた。
2016年に開催された企画展の評判が良かったので、その第2弾だとか。
(行こうと思って行けなかった悔しい企画展…😭)
禅画なんて堅苦しいと思ってる人。
大丈夫!見ると肩の力が抜けます!

サライからお借りしました

禅画を詳しく知りたい方はこちらを。

肩や頬をゆるめながら仙厓ワールドを鑑賞。仙厓のほかにも、兄弟子や周辺の禅僧の書画を味わった。
作風を見比べるのも楽しい。

心に残った教えをひとつ。

「自分を飼い慣らす」=「己を知る」。
「ご機嫌は自分でとる」に通じるな。
ゆるい絵の中には、しっかり筋の通った教えが含まれてる。

「あなたが選ぶ禅画キャラBest10」にも
赤いシールを貼って参加してきた。
終了後ホームページで発表されるそうなので見てみようっと。

👣帰り道は江戸川橋へ。
有楽町線で銀座一丁目駅に向かった。
朝ドラ効果で沖縄づいている私。
銀座わしたショップでおやつを買いたい!
小袋で買える、塩ちんすこうと黒砂糖(産地別に数種類ある)月桃茶を自分用に♪

お次は六本木一丁目駅

この界隈は、菊池寛実記念智美術館で何度も訪れているのに初めての美術館。
泉屋博古館東京。
本館は京都にあるとか。
「せんおくはくこかん」と読みます。「いずみや…」だと思ってた😁

住友家の麻布別邸跡地。メトロの駅から歩いてすぐなのに閑静で緑の多い一帯。
大使館が多いエリアなのも納得。

こちらで開催中の

「光陰礼賛〜モネからはじまる住友洋画コレクション〜」

実は6/28にも訪れている。
が。
当日は美術館をハシゴ&猛暑の中歩き回ったので吸収率が悪かった…と後悔。
貴重なコレクションを今度はじっくり鑑賞しよう!と再訪することに。

石造りのような建物が雨に映える。
エントランス脇に大きな木がそびえ立ち、晴れた日は木漏れ日が射すかたち。

タイトルにもあるように目玉はモネ。
2作品が展示されている。
制作年が印象派の前と後なので、光の効果などを見比べてみたり。

展示室は4つ。
1フロアに収まる、程よい広さ。
各部屋の作品数も多くはないので、ひとつひとつ丁寧に向き合える。
最後の部屋には住友家須磨別邸のジオラマも展示。お屋敷…これが別邸なんて。

藤島武二の《幸ある朝》が印象に残った。
朝日の入る窓際で手紙を読む女性。
何となくほころんでいる口元は、良い知らせを受け取ったせいなのかも。
ミュージアムショップでポストカードを購入。

夏のおやつ

六本木一丁目から永田町へ、南北線に乗り換えて四ツ谷まで。
四ツ谷といえば「わかば」!
ここまて来たから鯛焼きをお土産にしようと降りてみた。
いつもは行列なんだけど、雨のせいか並ばずに買えた。
座席も空いていたので休憩することに。

あんこ白玉をいただきました🤤
もうね、あんこが美味しいのは間違いない。
そして食べごたえのある大きな白玉✨
夏場は氷も出しているみたい🍧

四ツ谷から南北線に乗り帰路につく。

こんな雨の日、ひとりゆっくり好きなものを味わうのもいい。
雨粒が木々に跳ねる音や緑の匂い。
晴れの日には味わえない独特の空気感。
強い雨は躊躇しちゃうけど、これくらいの雨なら。
おでかけするのもアリ。






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