ムリせずに、そのままで|読んだ本
今回紹介するのは平野啓一郎さんの『私とは何か ―「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書)です。
人はたったひとつの個性しかないと考えるより、分人(相手によって態度や言葉づかい、話題を自然に変えている)と考えたほうが無理なく受け入れられるのではないか、という内容です。
前からこの本のことは知ってたんですけど、まぁいいかと読まずにいました。でも先日、小説『マチネの終わりに』での、主人公(蒔野聡史)の描写を読みながら、「もしかして、分人ってこういうことなのかも」と思ったところ