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あまやどり読書室

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読んだ本の中から、「これはよかったよ!」というものを紹介しています。
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2020年5月の記事一覧

「本を読むということ」最後の講義の前に

今日は「本を読むということ」の3回目の講義の日。 前回の講義を消化しきれていない気がして振り返りができずにいるのですが、そこは気にせず、木村俊介さんのお話に没入しようと思っています。 講義を聞きながら、森下典子さんの『日日是好日』を思い出していました。それは、特に意味や理由を考えず、教えられた通りに作法を行うことで、あるとき自然と手が動いたり、作法の意味に気づく瞬間が訪れるのだそうです。 それは、難解な本を行ったり来たりしながら読み進めていくうちに、ぼんやりと著者のいわ

みずみずしい言葉

くどうれいんさんの『うたうおばけ』を読み終えました。 「いきいきとした言葉」って、こういうのを言うんだろうなぁ……と感じます。ふだん仕事で無機質な文章を読み続けていることもあって、相手を思いやるぬくもりある言葉にほっとしたこともたびたびでした。 最後のほうに出てくる「死んだおばあちゃんと死んでないおばあちゃん」を読みながら、ふと他界した祖母(もうひとりの祖母はまだ健在)を思い出していました。あちらの世界で、おじいちゃんや子どもたちと仲良く暮らしているかなぁ……。 本を閉

本とともに暗闇を歩く|「本を読むということ」受講メモ(1)

5月13日の夜は、インタビュアーの木村俊介さんのオンライン講座「本を読むということ」に参加していました。 お話を聞きながら、読んでいた岩田健太郎先生の『主体性は教えられるか』(筑摩書房)を思い出していました。 本の中で、大学のシラバスが学ぶ楽しみを奪っている、という話が出てきます。シラバスによって学習範囲を決めてしまうと「これ以上学ぶ必要がない」というイメージを与え、枠を飛び越えて主体的に学習する意欲をそいでしまうから、というのがその理由でした。 今回の講座は、枠組みは

#30分読書習慣が200日目を迎えました

タイトル通りですが、Twitter で投稿している #30分読書習慣 が5月5日に200日目を迎えました。↓は100日目を迎えたときの記事です。 101日目以降は古典しばりでいこうと思っていたのに、なんだかんだあれやこれやあって古典から遠く離れ、200日目は『医学とはどのような学問か』という本を読んでいます。 この100日間はなんだかんだあれやこれやで「毎日30分本を読む」のが難しいことがたびたびありましたし、いっそやめてしまおうか……と思ったことも1度や2度ではありませ