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children of bodomのHatebreederはメロデスの一つの到達点

デスメタルがメロディを取り入れ、メロデスへと進化していった事で、デスメタルはごく一部のコアなマニアが好む音楽から、少しだけメジャーな方向に舵を切りました。

デスメタルはそこから更に様々な進化を遂げるのですが、Children Of Bodomが示した手法はデスメタルという音楽の枠を一つぶち壊すことに成功したように思います。
ほとんどメロディックメタルと言ってもいいぐらい、なんなら北欧の透明感を漂わせるぐらい美しく、キラキラしたバックにギャオギャオ言うデス声が暴れまわる。
これを初めて聞いたときにメタルリスナーたちは大きな衝撃を受けたことでしょう。

そしてその手法を推し進めて完成度を高めたのがこの2ndアルバムのHatebreederです。

バックの演奏からデスメタルっぽさを排除し、なんならブラストビートすら手放して、要所要所にキーボードでのキメを作り、ギターソロやギターとキーボードのバトルも絡めながらデス声で攻撃性を出していくというスタイルも斬新ですが、このバンドのすごいところはバックがメロディアスなだけでなく、Voもデス声ながらメロディをなぞり、決して単調にガナっているだけではないというところだと思います。

この超絶名盤ですが、残念なことに私はピクチャーディスクでしか持ってないんですよね。
COBのこのアルバムを入手しようとしたのがちょうどアレキシが亡くなってしまったあとで、このアルバムは市場からどんどんなくなっていってしまい、最後に見つけたのがピクチャーディスクでした。

ただ、ピクチャーディスクだからなのか私の気の所為なのかわかりませんが、聞いているとこのピクチャーディスク、何箇所かで音がヨレるような気がするんですよね。
いずれピクチャーディスク以外のレコードを入手する機会があれば聴き比べてみたいと思っています。

一番お気に入りの曲はChildren Of Bodomです。
1stにも収録されている曲ですが、謎の再収録。
しかし1stのそれがデモ版でした?と思えるぐらい完成度が高いです。
キーボードとギターのバトルが美しく、それでいて熱い展開でCDで聴く時は何度も聴き直してしまいますね。






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