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気まぐれ日記2020.7.29

【お気に入りの曲】
心做し(こころなし)…気のせい。思い做し。

2年前のこと、娘のリクエストで車に入れておいたCDを何気なく聞いた瞬間、思わず涙が止まらなくなってしまった。

感情スイッチが入ったのは、ボーカロイドの曲をすとぷりの莉犬くんがカバーした一曲。

ロボットの感情らしきものを、莉犬くんの心のこもった歌声で表現。娘の影響でボカロを聞いたことはあったが、あんなに衝撃を受けたのは久しぶりだった。
大泣きだったので子供を降ろした後でよかった。
(元々CMでも泣くくらい泣き虫だが…)


心做し(こころなし)
2009年 作詞作曲編曲:蝶々P 歌:GUMI

ねぇ もしもすべて投げ捨てられたら
笑って生きることが 楽になるの?
また 胸が痛くなるから
もう何も言わないでよ

ねぇ もしもすべて投げ捨てられたら
泣かないで生きることも楽になるの?
でもそんな事出来ないから
もう何も見せないでよ

君にどれだけ近づいても
僕の心臓は一つだけ

酷いよ 酷いよ もういっそ僕の体を
壊して 引き裂いて 好きなようにしてよ
叫んで 藻掻いて 瞼を腫らしても
まだ君は 僕のこと 抱きしめて離さない
もういいよ

ねぇ もしも僕の願いが叶うなら
君と同じものが欲しいんだ
でも僕には存在しないから
じゃあ せめて此処に来てよ

君にどれだけ愛されても
僕の心臓は一つだけ

やめてよ やめてよ 優しくしないでよ
どうしても 僕には理解が出来ないよ
痛いよ 痛いよ 言葉で教えてよ
こんなの知らないよ 独りにしないでよ

酷いよ 酷いよ もういっそ僕の体を
壊して 引き裂いて 好きなようにしてよ
叫んで 藻掻いて 瞼を腫らしても
まだ君は 僕のこと 抱きしめて離さない
もういいよ
ねぇ もしも僕に心があるなら
どうやって それを見つければいいの?
少し微笑んで君は言う
「それはねここにあるよ」


私なりの解釈。
主人公と思われる「僕」には「心」がない。
にもかかわらず、自分の中の感情らしきものが「心臓」(胸)をしめつける。そしてその感情らしきものを生み出す原因であろう「君」に訴えかけている。

MVの挿し絵と「心がない、理解できない」という歌詞から“彼”が人間ではなく「機械」であることが想像できる。

そしてこの曲をボカロが歌っているというのも考えさせる。歌っているのは音楽ソフトを利用した機械だ。
2009年の曲が今でも色々な人に歌われ続けているのも心が揺さぶられる曲だからだろう。

“majiko”のカバーも好きだし、やっぱり莉犬くんの声も好きだ。莉犬くんが苦労して生きてきたのを知っている(つもりだ)から、余計感情移入してしまう。


“彼”の訴えがとても切ないのだか、最後に“君”が「(心は)ここにあるよ」という一言ですべてが救われる気がする。どう考えても彼(機械)には心(感情)がある。


この曲を聴くと、どんな物(者)に対しても優しく接したいと思わずにはいられなくなる。


GUMI [オリジナル]


majiko [LIVE]


莉犬(!すいせいさん編集)
*私は莉犬くんの歌声が一番好きだが、オリジナル音源は載せられないので、るぅとくんとのコラボで







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