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【尾道市因島】因島・横浜ロマンスポルノ'24 2024/8/31 幻のDay1

「聖地巡礼」で検索すると、上のほうに

「アニメや漫画のファンが作品の舞台を訪れること」

と出てきます。

今やそちらの意味合いが強くなってしまいましたが、
趣味人が集う地、著名人ゆかりの地を訪れることが聖地巡礼でした。

サイクリストの聖地であり、
ポルノグラフィティの聖地でもある尾道市因島。

そんな因島でポルノグラフィティのライブがあると聞き、これは行かねばと。

チケットを購入しようと販売開始時刻前に仕事を中断しスタンバイ。
ちょっと早かったかと仕事を再開し、
再び画面を開いた時には完売になっていました。

ポルノグラフィティはメジャーデビュー当時、
「アポロ」が毎日のように流れており、
聴き取りやすい歌い方のおかげで、CDを購入する前から口ずさめるほどになっていました。

「空を覆う巨大な 広告塔には
ビジーガ イビャーリゲラビジョーン」
「そこ、何て?うちすっごい気になりよんよ」

「俺もここだけわからんのよ。
英語じゃろたぶん。
広告塔じゃ言ようるし、なんたらビジョンみたいな」
「英語なんかねぇ。
クセになる歌じゃし、CD買わにゃいけんね」

有線で流れるたび、バイト仲間と声真似しながら歌っていました。

僕は最推しのバンドこそ無いものの、好きなロックバンドのひとつ。
しかも超身近な因島出身。
大物クラスのバンドになっても広島弁を喋り、
偽りではない地元愛を叫んでくれる。
たまにお忍びで帰ってきて、近隣やら同級生に挨拶して、島のお店でご飯食べて戻っていく。

好きにならん理由がないじゃろ!!

わしがいちばん好きなんはミュージックアワー。
次点でハネウマライダーよ。
へーじゃけど、解放区の「ダンス イン ザ ダークネスワールド」の「ダ」に痺れてしもうての。
こんな歌い方もできるんかと。
いちばんが変わりそうなよ。

ライブチケットは「ご用意できませんでした」よりも前の関門で弾かれてしまいましたが、
それでもライブ当日を含む期間、島ごとぽるの展というイベントが開催されているので、
ライブ前後の熱気を楽しもうと思っていました。
ラバッパーさんは話しやすいですし、話が上手いんですよ。

近付くDay1。
時を同じくして、台風10号“サンサン”も近付いてきていました。

30〜31日に広島直撃との予想。

広島から遠く離れた東海・関東では線上降水帯が発生し、冠水や法面崩落があちこちで発生。
公共交通機関がストップする事態に。
テポドンが飛んできてもまちひとつが冠水しても動いていた会社ですら、31日の臨時休業を発表。

29日、公式にて31日のDay1中止が発表になりました。

2024年8月31日。
静止することを決めた広島県。

誰しもが怯えながら迎えた31日の朝。

広島は、雲が多いものの晴れ。
前日よりも穏やかな、お出かけ日和になっていました。

三川ダムにて。午前中は米を買うため世羅へ。


幻となったDay1。

ライブこそ中止になりましたが、
そこには島ごとぽるの展Tシャツを着たファンが、思い思いのDay1を過ごしていました。

プラザオカノ横


新青影トンネルをミニベロで走っている人。
プラザオカノの前を通り過ぎ、気付いて引き返してくるビーノ乗りの二人組。
イベントの時によく見かけるFDの方。
土生の商店街ではしゃいでいる一団。
因島モールでくつろいでいる人たち。

夕方から雨が降ったり止んだりを繰り返していましたが、
この雨が何度も虹を呼び…

見上げた空 浮かぶ七色
未来へ向かう号令になる


一日限りの凱旋ライブ、Day2へと橋を架けました。
幻から、伝説へ。

ポルノグラフィティの聖地、因島。
因島ゆかりのものは大切にしていこうという精神は強めなものの、
飾り立てたり喧伝することがないので、
非イベント時に訪れると「ここ本当に聖地?」と思うかもしれません。
観光客の財布に群がる系の、賑やかさ溢れる聖地ではないです。

だからこそ、Aokageの歌詞が輝きを増すのです。

今回イベントに合わせて因島を訪れた方は、
ぜひ“なんでもない日の因島”にも訪れてみてください。
より彼らに近付ける空気と時間が、そこにありますから。

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