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ピラミッド構造 帰納法的アプローチ

東京コミュ塾生のKuroです。

東京コミュ塾のプライベートレッスンで次のことを相談しました。
「ピラミッド構造」をメンバーに説明したい。

私が参考にしたテキストには、まずフレームワークを決めてフレームワークにそって事実やデータを集めましょうと書かれていました。

これを読んだ私は次のことが気になり、思考停止しました。
・ピラミッド構造の前にフレームワークを説明しなければいけないのか…
 説明を聞く側はこの人は何を教えたいのだろうと思うよな
 ⇒どうしたものか…。(思考停止)

そこで、JIN先生に教えて頂いたのが、ピラミッド構造(帰納法的アプローチ)です。

■ピラミッド構造(帰納法的アプローチ)

帰納法的アプローチというのは下から上に向かって、主張・結論にアプローチしていく方法。具体例をいくつか集めて、それを抽象的に言ったらどういうことなのか。一言でいったらどういうことなのか。ということをまとめて上に上がっていきます。次の4ステップでピラミッド構造を作ります。

1.主張をサポートする例を列挙
2.グルーピング
3.各グループにタイトル付け
4.だから何?それはなぜ?

1.主張をサポートする例を列挙

主張をサポートする具体例や事例、データがあるならデータをだす、自分の経験があるなら経験をだす。まずは列挙していくことが大事です。

例)「どうすれば受講してよかったと思われる講義ができるのか」というテーマで、主張したいことが「ワークが多い実践形式の講義をする」だとすると次のような具体例があります。

・ワークを通じて、できなかったことができるようになった。
・ワークを通じて、講義で聞いたことをすぐに試めすことができた。
・ワークを通じて、周囲に言えなかった悩みを打ち明けることができた。
・ワークを通じて、今までにない気付きを得ることができた。
・ワークを通じて、他の受講生の意見を聞き視野が広がった。

2.グルーピング

出した例をグルーピングしていきます。グルーピングの基準は次の通り。
・似ている例
・例と例を合わせたらこういうことが言える

グルーピングできなかった例があったらどうすればいいのか?
些細なことであったり、他の人は聞きたくないなというものかもしれません。これはバッサリカットします。

<先程の例をグルーピング>
グループ①
・ワークを通じて、できなかったことができるようになった。
・ワークを通じて、講義で習ったことをすぐに試めすことができた。
グループ②
・ワークを通じて、今までにない気付きを得ることができた。
・ワークを通じて、他の受講生の意見を聞き視野が広がった。
グルーピングできない
・ワークを通じて、周囲に言えなかった悩みを打ち明けることができた。

3.各グループにタイトル付け

Step3でグルーピングしたグループを一言で言ったらどういうことなの
と自問自答してタイトルをつける。

<先程のグルーピングにタイトル付け>
グループ① ⇒ 習ったことを行動に落とし込める
・ワークを通じて、できなかったことができるようになった。
・ワークを通じて、講義で習ったことをすぐに試めすことができた。

グループ② ⇒ 気付きが得られる
・ワークを通じて、今までにない気付きを得ることができた。
・ワークを通じて、他の受講生の意見を聞き視野が広がった。

4.だから何?それはなぜ?

だから何(下から上)・それは何故(上から下)ということを
自問自答します。

<先程の例で下から上にだから何?>
次の具体例を自問自答していきます。
・ワークを通じて、できなかったことができるようになった。
・ワークを通じて、講義で習ったことをすぐに試めすことができた。
だから何?
・習ったことを行動に落とし込むことができます。
だから何?
・ワークが多い実践形式の講義をしましょう。

自問自答してその質問に答えられてますよね。ということは、このピラミッド構造はきちんとできているということになります。

<先程の例で上から下にそれは何故?>
次の主張・結論を自問自答していきます。
・ワークが多い実践形式の講義をしましょう。
それは何故?
・気付きが得られます。
それは何故?
・ワークを通じて、今までにない気付きを得ることができた。
・ワークを通じて、他の受講生の意見を聞き視野が広がった。

自問自答してその質問に答えられてますよね。ということは、このピラミッド構造はきちんとできているということになります。

■プライベートレッスンで得たこと

フレームワークを知らなくても、理由が曖昧だったとしても、主張・結論があれば帰納法的アプローチを使うことで、ピラミッド構造がつくれることが分かりました。

■プレゼンテーション

本日のテーマはこちらです。ピラミッ構造の作り方です。

ピラミッド構造はロジカルシンキングにおいて無茶苦茶重要な考え方であり、一番初めに覚えなければならない考え方と言われています。
ということで本日はピラミッド構造を帰納法的アプローチで作っていきたいと思います。

ピラミッド構造は4つのステップで作っていきます。順を追って説明していきます。

まず1つ目、主張をサポートする例をどんどん列挙していきましょう。具体例とか事例、データがあるならデータをだす、自分の経験があるなら経験をだす。まずは列挙していくことが大事です。

例えば、「どうすれば受講してよかったと思われる講義ができるのか」というテーマにおいて、あなたなら何を主張しますか。例えば「ワークが多い実践形式の講義をしましょう」という主張にするとします。その主張を支える例をどんどん書いていきます。

例えば「ワークを通じて、講義で習ったことをすぐに試めすことができた。」や「ワークを通じて、他の受講生の意見を聞き視野が広がった。」
というように自分の経験や例を列挙します。

2つ目、出した例をグルーピングしていきます。
これとこれ似ているな。とか、これとこれを併せたらこういうことが言えるなということをグルーピングしていきます。

グルーピングできなかった例は、些細なものであったり、他の人は聞きたくないなというものかもしれません。これはバッサリカットします。

3つ目、各グループにタイトル付けをします。
このグループ一言で言ったらどういうことなの。というのを自問自答してタイトルをつけます。本でいうと目次です。ビジネス文章でいうと箇条書きをイメージしてみてください。

数文字で書かれた目次や箇条書きは優れていると思います。このタイトル付けも同じです。タイトルを短くつけるというのがポイントなんです。

先程のテーマでいうと、次のような具体例をグルーピングしたとします。ワークを通じて講義で習ったことをすぐに試めすことができます。ワークを通じて、体験することでできなかったことができるようになります。

このグループにタイトル付けをすると「習ったことを行動に落とし込める」。というようなタイトルになります。

この1から3が帰納法的アプローチなんですね。ピラミッド構造を見ながら説明します。

帰納法的アプローチというのは下から上につくっていくんですね。

具体例とかデータを列挙して、理由を挙げる。その理由を複数つけて主張を支える。ということですね

ピラミッド構造というのは下が大きくなります。下の数が大きいんですね。

理由も複数挙げるのがポイントです。理由1つだけだと物足りないんです。
本当にその理由だけで大丈夫と聞かれてしまうので、複数の理由を挙げるというのがポイントです。

4つ目、だから何?・それは何故?ということを自問自答するということです。

「だから何?」は下から上に自問自答するときに使います。
私の経験から
「ワークを通じて、体験することでできなかったことができるようになりました。」や「ワークを通じて、講義で聞いたことをすぐに試めすことができました。」という具体例が挙げられます。

だから何?習ったことを行動に落とし込めます。
だから何?ワークが多い実践形式の講義をしましょう。
というように「だから何?」と自問自答してその質問に答えられてますよね。ということは、このピラミッド構造はきちんとできています。
ということになります。

「それは何故?」は上から下に自問自答します。
「ワークが多い実践形式の講義をしましょう。」という主張に対して

それは何故?気付きが得られます。
それは何故?
「ワークを通じて、体験したことで今までにない気付きを得ることができました。」や「ワークを通じて、他の受講生の意見を聞き視野が広がりました。」などの具体例が挙げられます。

自問自答して答えられていますよね。
ということでこのピラミッド構造はきちんとできているということですね。

この出来上がったピラミッド構造を使って話してみます。

本日は「どうすれば受講してよかったと思われる講義ができるのか」いうテーマでお伝えします。結論、私は「ワークが多い実践形式の講義をすべきだと思います。」理由が2つあります。

1つ目、習ったことを行動に落とし込めるからです。
私は「ワークを通じて、体験することによってできなかったことができるようになりました。」や「ワークを通じて、講義で聞いたことをすぐに試めすことができました。」という経験をしました。というわけで習ったことを行動に落とし込めます。それが1つ目の理由です。

2つ目、気付きが得られるからです。
私は「ワークを通じて、体験することによって今までにない気付きを得ることができました。」や「ワークを通じて、他の受講生の意見を聞き視野が広がりました。」という経験をしました。というわけで気付きが得られます。

「どうすれば受講してよかったと思われる講義ができるのか」というと「ワークが多い実践形式の講義」をしてください。

こんな風に話すと余計なことも言ってないし、ロジカルですっきりとしていると思います

というわけでこのピラミッド構造はロジカルシンキングにおいて本当に重要な考え方です。是非皆さんも帰納法的アプローチからピラミッド構造を作ってみてください。ご清聴ありがとうございました。