【終幕】無名塾「サロメ」を観てきました
写真は、舞台で配布されたあらすじの表紙。
2020年に中止になったサロメを縁があって、紹介いただき観にいってきました。
オスカー・ワイルドによる聖書から題材を得て作り上げた名作です。
ヘロデ王、王妃へロディア、サロメ、預言者ヨハネ、若いシリア人が登場する話で、7つのベールの踊りくらいの予備知識で観にいったのですが、
2023年の無名塾の解釈は、新しかったです。
パーカションを含めて10人の演者でしたが、半分の5人は3役くらい演じます。
衣装替えも舞台の上で、約100分間ノンストップです。
ヨハネの斬首やラストも新鮮でした。
また、パーカッションによる音楽が贅沢な時間を醸し出していました。
手に入れたかったものを強引に自分のものとしてしまいがちなので、
Learn more and take action.
を意識したいものです。
無名塾は名前から原点を感じて
いつまでも新しい気がします。
サロメは7月12日が千秋楽でした。
若いシリア人(ナラボス)が自殺した際にヘロディアの近姓が「親友よりも親しい」と嘆くところと、サロメが何も反応しないところに、
無垢と退廃や清純と官能といった対比を演じられていました。
また、指定席だったためか、演者のセリフが明瞭でとても聴き取りやすかったです。
というのも、セリフは状況の説明から入るので、長いのです。
それをストレスなく観客に届けていることは役者の力量なんだな、と感じ入りました。
100分ノンストップと書いた通り、
間延びせず、アッという前に終わりますが、役者の運動量は相当なものかと思われます。
当たり前の話かもしれませんが、
日々の鍛錬がうかがいしれました。
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