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フルリモートのパラレルワーカーになるまでとこれから / ちゃみさんインタビュー

旅が好きな人の人生に迫る企画。
今回はTABIPPO主催のPOOLO JOBに参加中のちゃみさんをご紹介させて頂きます。

POOLO:「世の中を豊かにする ニューノーマルトラベラーが育つ」をビジョンにした、株式会社TAIPPOが主催するコミニュティ。また現在はテーマによって異なる3つのコースが用意されています。
POOLO JOB:POOLOのコミュニティの1つで、「旅先の経験をコンテンツ化する力と発信力を磨く」をテーマにしているトラベルクリエイターコースです。

ちゃみさん:五黄の寅年生まれ。群馬県前橋市出身。大学生の時に世界一周の旅へ。その後は紆余曲折を経て、現在は故郷の前橋市に住みながら、フリーランスとして、また複数の仕事をこなすパラレルワーカーとして活動されています。

そんなちゃみさんに、旅の原点やパラレルワーカーになるまでの経緯、現在の考えについてインタビューさせて頂きました。

大学生で世界一周

ー世界一周を経験されたことがあると伺っておりますが、そのような旅をしようと思われたきっかけは何かあったのでしょうか。

小学5年生の時の国語の模擬試験がきっかけです。辺見庸さんの「もの食う人びと」という小説の一節が使われていて、その舞台がバングラディシュでした。机の下から細い手が出てきて食べ物をとっていくという内容が当時の私にはすごく衝撃的で、海外には知らない世界がいっぱいあると感じ、いつか世界一周しようと決意しました。

ー学生時代に30カ国へ行かれたとの事ですが、この時が世界一周なのでしょうか。

そうです。大学を1年間休学して世界一周へ行きました。家族にはずっと世界一周に行きたいと言ってはいましたが、父親にはそれ以上何も話をしていなかったので、出発当日に世界一周へ行くと伝えたら怒られましたね。母親は陽気な性格という事もあり、事前に休学届けなどを書いてもらうために根回しをした際も怒られることはなかったです。私が三姉妹の真ん中で、とてもしっかりした長女ととても手のかかる末っ子にはさまれていて、2番目の子は何も手をかけないで育ててみようという感じだったことにも助けられました。世界一周へ行くという話をした時に限らず、母親から反対されたことは本当に何もないです。

新卒でフリーランスの道へ

ー大学卒業後はすぐにフリーランスの道へ。ちゃみさんが就職活動をされていた時代は、まず企業に就職して経験を積んでという風習が強かったと思いますが、それでも新卒でフリーランスの道を選ばれた理由は何かあるのでしょうか。

実は世界一周中にたまたまライター兼編集者の方と出会い、その時からライターのお仕事を頂いていたんです。それを世界一周終了後も細々と繋いで、大学を卒業するタイミングでライティングと編集をお願いできないかと話を頂きました。それでそのままフリーランスになったんです。あとは会社に縛られるのが嫌だなと思っていました。22歳や23歳の女の子が1日10時間くらい会社で過ごして疲れて帰ってきて、という生活が可哀想だなと感じていたことも、新卒でフリーランスになると決めた1つの理由です。

ーフリーランスに関しては一度活動を辞められたとのことですが、それには何かあったのでしょうか。

ちょうど書くことが嫌になってしまった時期で、それで仕事は取らないと決めて海外へ行きました。フィリピンへ語学留学に行ったり、東南アジアを周遊したり。あとは東方神起が好きだったので、絶対にメンバーと付き合うと決めて、同じ大学に留学したりもしました。運よく通い始めて1週間で3回もお会いできたのですが、その後は何もなかったです。あとはシンガポールにある航空会社の窓口で働いていた時期もあります。たぶん今は難しいと思うのですが、その時のシンガポールはちょうど外国人の受け入れが盛んだった時で、私は基本的にコールセンターで仕事をしつつ、繁忙期にはカウンターで受付の仕事もしていました。社員割引を使えば100円くらいで別の国へ行けたりもできて楽しかったです。

何を仕事にするかではなく、誰と仕事をするか

ーそのあとは日本に帰国され、この時はフリーランスではなく一企業の社員として働かれたんですよね。

海外で航空会社という組織に属して働くという経験をした中で、自分の人生で1回くらい日本の企業に雇用されて働くこともいい経験になると思い、日本に帰国しました。そしてハローワークを通じて紹介されたのが学習塾での仕事でした。1ヶ月の労働時間が300時間、年間の休日が5日くらいで今だったら問題になりそうな環境でしたが、その時は楽しかったです。現在はこの学習塾の仕事は辞めてしまいましたが、その理由も労働時間の多さや休みの少なさが原因ではなく、現場から本部に移動になった時に、そこでの人間関係が嫌になってしまったからです。何を仕事にするかではなく、誰と仕事をするかが大事だとこの時に感じました。

嫌われる勇気と愛される努力

ー学習塾を辞められたのち、現在のフルリモートのパラレルワーカーとして活躍されるようになったということですね。

はい。現在は4つの企業さんとお仕事させて頂いているのですが、それぞれ複数の職種をやらせて頂いていて、全部で12個くらいの職種を掛け持ちさせて頂いている状況です。最初は経理会計だけの仕事でしたが、そこでその会社の方の信頼を得たことでその会社の方との信頼関係ができ、同じ会社の人事労務の仕事ももらえるようになりました。この経験を生かして別の企業さんでの人事労務の仕事も頂くことができ、そしてそこでも信頼を得たことでまた別の仕事も頂けるように。このような仕事の取り方もあるとは、当初は思っていなかったです。また異なる複数の職種をこなしながらも信頼を得続けることができたのは、学習塾の本部で部署を超えてマルチタスクで仕事をしていた経験が大きかったと思っています。

ーやはり仕事をする上では、信頼を得るということは大切ですね。何か仕事をされる上で意識されていることはあるのでしょうか。

嫌われる勇気と愛される努力は怠らないようにしようということは常に意識しています。仕事をする上で細かい人というのは嫌われやすいと思いますが、信用という点ではその細かい部分までいかにしっかりやるかが大切です。ただし嫌われてばかりではダメで、その代わりに人柄の部分で周囲から愛されるようになろうとも思っています。なので、困っている人がいたら自分から声をかける事も心がけているんです。

POOLO JOBに参加されたきっかけ

ー現在参加されているPOOLO JOBは、パラレルワーカーとして活躍され始めた後だと思いますが、このタイミングで参加されたきっかけは何かあるのでしょうか。

仕事の1つとして、前橋市の地域おこしに関わるようになったことがきっかけです。それでこの仕事につながることが何かないかと探していた時に、POOLOを見つけました。一番興味があったPOOLO NEXT(次世代リーダーコース)の次回の開催は未定で、どうしようか考えましたが、やはり私はやりたいと思ったらその時にやらないと気が済まないタイプです。それでその時に参加者を募集していたのがPOOLO 5th(キャリアデザインコース)かPOOLO JOBで、このどちらかであればPOOLO JOBの方が自分にあっているなと思って参加しました。またPOOLO JOBは私たちが1期生です。このような講座に1期生として入ってくる人たちは絶対に面白い人ばかりだと思っているので、SNSとかライティングのスキルを伸ばしたいというよりも、そこに集まる人たちとの出会いを楽しみにしています。

ー今回の参加者の中には、ノマドワーカーに憧れているメンバーも多いように感じていますが、ちゃみさんはこれからも前橋市を拠点として活動される予定でしょうか。

しばらくは前橋市にいる予定です。学習塾で働いている時はずっと、いつかタイのチェンマイに移住したいと思っていたのですが、実際に移住もできる立場になった時、果たしてそれが本当に正解なのかと思うようになりました。そしてちょうど同じようなタイミングで前橋市の街おこしと関わるようになって、今はそれが面白いと感じているので、飽きるまでは前橋市にいようと思っています。日本でも最近1年間だけ他の街に住むことがあり気づいたのですが、やはり自分自身が生まれ育った前橋市はいい街です。群馬大橋からみる利根川と赤城山の景色がthe前橋市という感じで、すごく気に入っています。

でもあくまで前橋市に住み続けるというだけで、旅が嫌いになったわけではないです。ただし旅に対する意識は新型コロナウイルスの影響もあり変わってきていて、昔は1度出たら1,2ヶ月は帰ってこないような長い旅が多かったことに対して、最近は2、3日の国内ショートトリップが気に入っています。旅をする際はリュックが1番ということだけは、今も昔も変わっていないです。

ちゃみさんのお気に入り、群馬大橋からの写真

常に今の自分がベスト

ー最後に、これまでお話して頂いた様々な経験があって今のちゃみんさんがあると思うのですが、今後の理想とするご自身の姿があれば教えていただけますでしょうか。

今は先の事は何も考えていないです。常に今がベストの状態だと思うようにしています。なので仮に今亡くなったとしても全く後悔はありませんし、その時に家族からも「あいつは後悔してないだろうな」と思ってもらえるように過ごしています。 昨日の自分と今日の自分も違うし、今日の自分と明日の自分も違うと思っているので、あまり先のことは事は考えずに、これからも今を大切にしていきたいです。


インタビューを終えて

様々な経験を経て、現在のフリーランスのパラレルワーカーという憧れる働き方をされているちゃみさん。ちゃみさんとお話をさせて頂いて、やはり人との信頼は大切だと改めて感じさせられました。またその信頼を得るための、嫌われる勇気と愛される努力ということは、私もさっそく意識していこうと思います。

インタビュー、執筆:くろ
写真提供:ちゃみさん

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