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究極の旅先、今年はぜひ南極へ

こんにちは、旅*世界遺産ライターのくろです。

みなさんが旅で得たいことには、どのようなことがあるでしょうか?

今年1月のオリックス・ホテルマネジメント株式会社の調査発表によると、「旅で得たいこと」の上位5項目は次のような結果でした。

・美味しいものを食べたい
・リラックスしたい
・思い出づくりをしたい
・日常から離れて、異なる環境に行きたい
・大切な人と絆を深めたい

オリックス・ホテルマネジメント株式会社の調査発表より抜粋

この5つ、全てを満たす究極の旅先があります。

それが南極大陸です。

今回は上位5項目それぞれに対して、南極大陸への旅がおすすめの理由を考えていきます。

そもそも南極大陸って行けるの?

南極大陸は南極条約によりどこの国の領土でもないとされていますが、そんなところへ行っても問題ないのでしょうか?

答えとしては、届出を出せば問題ありません。環境省のウェブサイトにも以下の通り記されています。

環境保護に関する南極条約議定書を受けた南極地域の環境の保護に関する法律により、南極地域(南緯60度以南)行くときに行う活動全てについて、「届出」または「確認申請」という手続きが通常必要です。「確認申請」はどこの南極条約協議国からも許可を得ていない活動(例:探検や科学的調査・研究)をする場合に、「届出」は日本以外の南極条約協議国において許可されている活動に参加する場合(例:クルーズ等の観光)に必要となります。ご自身の行う活動がどちらの手続きにあたるかご不明な場合には環境省の担当者までご確認ください。

環境省 南極の自然と環境保護より

難しいことが書いてあるように感じるかも知れませんが、旅行という観点だけに絞ると、事前に届出を行えばいいということです。公共の交通機関のない南極大陸への行き方に関しては、一般人の場合は事実上、旅行会社のツアーに参加の一択となります。言い換えると旅行会社がそのあたりも面倒を見てくれるので、申し込んだ旅行会社から言われたことをその通りにやればよく、難しくはありません。実際私も、旅行会社の方とメールでの書類のやり取りだけで、手続きは終わりました。


美味しいものを食べたい

上述の通り、一般人が南極大陸へ行くには、事実上旅行会社のツアーに参加する方法のみです。そしてもっと言えばクルーズ船のみ(厳密には一部区間のみ航空機を使うようなプランもよくあります。)となります。公共の交通機関も無ければ宿泊施設もないような場所ですので、当然といえば当然ですね。クルーズ船の旅となるため、会社ごとによって若干の違いはあるにしても、食事はとても美味しいです。

私の乗った船を例にとると、朝食と昼食がビュッフェ、夕方にティータイム、そして夕食がフルコースディナーでした。

美味しい夕食が毎晩続くので、間違いなく太ります。
南極大陸周辺の海から採取した氷山の氷で飲むウイスキーは、この旅ならではでないでしょうか。
愉快なシェフたちが作ってくれるオムレツから始まる毎朝でした。
ティータイムというよりも、アフタヌーンティーと言った表現の方が適切なくらい、夕方も贅沢な時です。
とある日の夕食がBBQだったことも。南極大陸周辺の海上でのBBQも最高でした。

リラックスしたい

仕事で誰かとやり取りをしたり、SNSを見たり投稿したり動画を見るなど、人々がパソコンやスマートフォンを使って日常的に行っていることのほとんどは、インターネットありきではないでしょうか。しかし南極大陸周辺では電波が入らないため、旅中はインターネットが基本的に使えない環境に身を置くことになります。そうなると不思議なことに、スマートフォンやパソコンに触る機会がぐっと減り、自然とデジタルデトックスを行うことができます。

また人工のものがほとんどないため、船上の空気も恐ろしいくらいきれいです。

デジタルデトックスと新鮮な空気の相乗効果で、滞在中はとてもリラックスできます。

電波の入らない環境と最高に新鮮な空気の相乗効果で、デトックス効果は抜群。
多少は運動しないとリラックスできないって方のために、ジムが併設されている船もあります。

思い出作りをしたい

日本から遠く離れた南極大陸。また最後に足を踏み入れる大陸となる旅行者や旅人も多いのではないでしょうか。はるばるやってきた場所ゆえに、持っているスマートフォンのGPSが南極大陸の上を指した瞬間、その瞬間はめちゃくちゃ感動します。スマートフォンのGPSで感動できる場所なんて、世界中を探してもごく僅かではないでしょうか。

よく南極への旅と北極への旅を比較される方がいますが、1番の違いは大陸かどうかだと思います。どっちが良い悪いは難しいところですが、少なくとも南極大陸には、大陸に上陸するという感動体験があります。

また南極が見せてくれる、青い空と青い海、そして白い雪や氷山が織りなす絶景も、間違いなく最高の思い出となるでしょう。

大陸の先っぽとはいえ、南極大陸は南極大陸です。
たかが陸地に足を踏み入れただけで、喜びや感動を得られる場所は珍しいはず。
青い空、青い海、白い雪。これぞ This is 南極です。
同じ氷山を見たとお手紙を頂いたことも。後日思い出が増えるのも、この旅ならではでないでしょうか。
遊び心あふれる船内スタッフとの交流も思い出のひとつ。

日常から離れて、異なる環境に行きたい

「空気がきれいすぎて逆に臭い」実はこれが私の南極大陸の第一印象です。
人の手によって作られたものがほぼ皆無である南極大陸の空気は、とてつもなくきれいです。そしてきれいすぎるがゆえに、陸地に足を踏み入れ動物たちのコロニーの風下立つと、動物たちの生活臭が顔面に直撃し、このような印象になります。

また手付かずの自然だらけの南極大陸では、何百頭、何万羽という単位で動物を見ることができます。

人々が普段暮らしている場所とは真逆とも言える空気、人よりも動物の方がはるかに多い場所、それが南極大陸という場所です。

空気がきれいすぎる、だからこそコロニーの風下はマジで臭いです。
私の9泊10日の船旅中に見たペンギンの数は合計25万羽以上。ペンギンを見飽きることができるのも南極という環境ではないでしょうか。
見れるのはペンギンだけではありません。ヒョウアザラシやクジラなども見ることができます。

大切な人と絆を深めたい

南極大陸は周辺の陸地も含め、意外と起伏が激しかったりします。足場の不安定な急な坂を大切な家族や友人、恋人と登った先で見た絶景は、そんな大切な人との絆が深まることは間違いないと思います。

また船に乗っている間、同室の人とはほぼ24時間ずっと顔を合わせ続けることになります。ともに過ごし続けることで深まる大切な人の絆というのも、南極大陸の旅ならではでないでしょうか。

時にはこんな急斜面を登ることも。
ずっとそばにいる(いざるを得ない)からこそ、大切な人と絆を深めるには絶好のチャンスです。

行く決断はお早めに

南極大陸の観光シーズンは11月下旬から4月上旬です。なので、まだ春だけどもう冬の旅の話をするの?と思われた方もいらっしゃるかも知れません。しかし南極大陸へのツアーを催行する旅行会社各社の今年の冬(現地は夏)シーズンの募集はすでに始まっていますので、今から申し込んでも早いということはありません。

また南極大陸へのツアー代金は、コロナ禍で一時期大きく値段が下がったようですが、再び上昇傾向に戻り始めているようです。

そのためどうせいつか行くなら、早めに行かれることをお勧めします。

この記事を読んで少しでも「南極大陸に行ってみたい!」と思って頂けたのなら幸いです。

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