見出し画像

天空に広がる神秘の絶景、イエローナイフへ行こう!

こんにちは、くろです。

天空に広がる神秘の絶景オーロラ。

一生に一度は観たいという人も多いと思います。

しかし自然現象ゆえに、実際に見たいと思って行っても、本当に見れるかどうかは運次第なところもありので、なかなか踏み出せない人が多いのもまた事実ではないでしょうか。

実はそんなオーロラを、3泊すれば95%もの高確率で観れると言われている街が存在します。

それが今回ご紹介する、カナダにあるイエローナイフです。

イエローナイフってどこにあるの?

カナダの北部に位置するノースウエスト準州。この州の州都が今回ご紹介するイエローナイフです。

赤丸がイエローナイフ。

州都とはいえそこは広大な国土を持つカナダ。他の大きな街からは遠く離れた場所にあるので、バンクーバー、エドモントン、カルガリーのいずれかの都市から、航空機でのアクセスが一般的(というよりも旅行者のほぼ100%)です。

なぜ高確率でオーロラが見えるの?

イエローナイフが3泊すれば95%もの高確率でオーロラが見えると言われる理由は、その位置と地形が関係しています。

地球上で最もオーロラが観れると言われている緯度が、北緯・南緯それぞれ60度〜70度付近(通称オーロラベルト)と言われており、イエローナイフもこのオーロラベルト直下の街の一つです。またその中でもイエローナイフは周辺に高い山がなく、天候が比較的安定しています。これらの条件が重なった結果、イエローナイフでは、高確率でオーロラが見えると言われるのです。

街のど真ん中でオーロラが見えることもある。それがイエローナイフ。

ベストシーズン

夏のイエローナイフ

イエローナイフのベストシーズンは年に2回あり、夏ベストシーズンは7月下旬〜9月下旬。この時期のイエローナイフは最高気温が20℃前後、最低気温も5℃前後なのでイエローナイフでは過ごしやすい時期と言えるかもしれません。オーロラと言えば冬に寒い中で見る印象をお持ちの方も多いと思いますが、比較的暖かい環境でオーロラが見れる夏のイエローナイフもおすすめですよ。

湖面に反射するオーロラが見えるのは、夏ならではの体験。

冬のイエローナイフ

冬のベストシーズンは11月下旬〜4月上旬。この時期のイエローナイフ、特に12月〜2月は最高気温でさえ氷点下が当たり前、最低気温に関しても氷点下20℃を下回るのが普通といった環境なので、極寒の地へ来たという感覚になるでしょう。ちなみに氷点下20℃がどの程度の寒さかというと、一般的な冷凍庫が設定温度がマイナス23℃です。ただし夏よりも空気が澄んでいて、日の出ていない時間が長いのもこの時期なので、オーロラ鑑賞という意味では文字通り、ベストオブベストシーズンと言えるのではないでしょうか。

氷点下40℃以下という非日常が体験できるのも、ある意味イエローナイフの魅力。

おすすめの旅行会社

さすがのイエローナイフでも街の中心(以下ダウンタウン)は明るすぎて、オーロラ出ていても肉眼では見にくいことがよくあります。そのためイエローナイフでのオーロラ鑑賞は、現地の旅行会社のツアーで街外れまで見にいくことが一般的。いくつかある旅行会社の中でも、私のおすすめはオーロラビレッジという会社です。

オーロラビレッジのいいところは、イエローナイフからバスで30分以上離れた場所に自社専用の鑑賞施設を持っていることです。またそこにはティーピーという先住民族の移動式住居を模したものがあり、中が暖炉で暖まっているだけでなく、暖かいコーヒーや紅茶も飲めるので、寒い思いをすることなくオーロラの出現を待ったり、休憩したりすることができます。またシーズン中は毎晩、イエローナイフ発のこの鑑賞地へ行くツアーを出しているので、日程を組みやすいのもおすすめできるポイントです。

そして最後に、ティーピーとオーロラの写真を撮るのも、この地へ来たいい思い出になるのではないでしょうか。

白いテントのような施設がティーピー。
湖越しにティーピーとオーロラを一緒に。

とはいえそこはイエローナイフ。ホテルの前からでも、もっといえばホテルの部屋の中からでもオーロラが観れることはあるので、日程に余裕のある方は、毎晩ツアーに参加する必要はないかと思います。冬は寒すぎるのでおすすめできませんが、夏であればツアーに参加せず、街の中心部や少し外れたオールドタウンまで歩いてみる。そんな日があっても面白いですよ。

後述のThe Rockから見たオーロラ。
冬の個人でのオーロラ鑑賞は覚悟の上で…。

日中のおすすめのアクティビティ

オーロラ鑑賞は夜なので、日中はたっぷり時間があります。もちろん夜に向けて寝溜めをしたり、写真を整理したりするのもいいでしょう。でもせっかくここまで来たのであれば、現地ならではのアクティビティに参加するのもおすすめです。

キャメロンフォールズハイキング

夏のおすすめはイエローナイフの街から車で1時間ほどの場所にある、キャメロン滝へのハイキング。滝が発するマイナスイオンを受けてリラックスしてみてはいかがでしょうか。またカナダの木といえばメープル(楓)ですが、この地ではメープルの木は育たず、その代わりに白樺の木がたくさん生えています。カナダの他都市はちょっと違った極北ならではの風景も楽しんでみて下さい。

犬ぞり体験

冬のおすすめは犬ぞり体験。まだ車もなかった時代、先住民たちのかつての冬の移動手段が犬ぞりでした。せっかくこの地へ来たのであれば、ぜひ体験してはいかがでしょうか。犬が引っ張るなんてどうせ遅いんでしょ?と思う方もいると思いますが、実際は結構速いです。それに起伏に富んだコースを走ってくれるので、ちょっとした絶叫アトラクションのように感じる方もいるかと思います。

おすすめの観光スポット

アクティビティはちょっとな…という方は、街の散策をされてはいかがでしょうか。ダウンタウンからここで紹介するオールドタウンやアイスロードまでは、片道徒歩30分くらい、本数は多くありませんがバスで行くこともできます。

ノーザンヘリテイジセンター

イエローナイフの歴史と先住民族の歴史を学ぶことができるの場所がノーザンヘリテイジセンター。多くの旅行者が宿泊するホテルの集まっているダウンタウンに位置していて、入場料も無料(寄付制)なのでぜひ滞在中に立ち寄ってみて下さい。またこの場所の外には、イエローナイフのあるノースウエスト準州に属する各自治体の旗が掲揚されています。

The Rock(ブッシュ・パイロット・モニュメント)

イエローナイフの街の北部、オールドタウンと呼ばれる場所にある小高い岩山がThe Rockです。現在の街の中心であるダウンタウンが見えたり、横の湖(グレートスレーブ湖)に離発着する水上飛行機が見れたりするとても長めのいい場所です。

またそこに立っているのが、ブッシュ・パイロット・モニュメントと呼ばれる記念碑。イエローナイフが開拓され始めた時、イエローナイフには滑走路がなく、パイロットたちはここThe Rockを目印に、周辺の平原などに着陸していました。ブッシュ・パイロット・モニュメントは、そんな街の開拓や発展に貢献したパイロットを讃えために建てられたモニュメントです。

アイスロード

冬のイエローナイフに訪れた時、だいたい1月下旬〜4月上旬に見る事ができるのが、アイスロード。実はここ、グレートスレーブ湖というカナダで1,2を争うくらい広い湖の上です。そんな湖が冬の寒さで凍って、その上に毎年作っているのがこの道。極寒の地ならでは体験も、ぜひいかがでしょうか。

一生に一度はしたい体験をこの街で

一生に一度は観たい、天空に広がる神秘の絶景オーロラ。あなたのその一生に一度はしたい体験、ぜひこのイエローナイフで叶えてみてください。

イエローナイフは一見すると遠いように感じるかも知れませんが、カナダの航空会社エアカナダを利用すれば、成田発着5日間でイエローナイフに3泊(95%の確率で観れるとようになるとされる滞在日数)するスケジュールも組むことができますよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?