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情報の錯綜とその解決のための人材確保(初出2006年08月16日)

私はこんな体験をしました。

3SCには、シンガポール派遣団が配属されていました。彼らの会場出発時間は閉会式の日の23時と連絡を受けていました。

閉会式前、シンガポール隊が閉会式に参加した足でそのまま帰ることになったため、3SC国際班としては、3SCを出発する際に荷物を全て預かり、3SC野営長にお願いしてシンガポール隊へのお別れの言葉をお願いしました。
そして、荷物を別途トラックでバスターミナルに運び込み、JHQ3SC担当者に荷物番をお願いし、いったんサイトに戻りました。

私たちとしては、23時に出発だから、21時過ぎに荷物置き場に戻れば、シンガポール隊も戻ってきて、積み込みもできるだろうと考えていました。一斉出車する必要もないので、早くでられればラッキーぐらいの気持ちでいたんです。

しかし、シンガポール隊がバスターミナルに到着する前に「バスの出発は21時」との情報が輸送部を通じて入りました。

ん???
シンガポール隊は閉会式に参加しているわけだから、誰が情報を変更するのだろう??? その話、3SC国際班も、JHQ国際部3SC担当も全く知らない話でした。分からないまま、とりあえずシンガポール隊の到着を待ちました。出発時間の30分前から積み込みというルールであることにおびえつつ・・・。

閉会式セレモニー終了後、あの盛り上がったミニコンサートを見ることなく、彼らはかけ声をかけながら整然と見学者バスターミナルに歩いてきました。バスターミナル到着は21時。その後荷物をバスに載せ、出発準備完了。

さあ出発と言うときに、バスの運転手さんが「高速代を先にほしいのですが・・・」と言い出したんです。合計7万円とのこと。

当然そんな話は、旅行会社が話を付けているはずなのに、それが伝わっていない。JHQ国際部3SC担当者も知らない。
結局シンガポールリーダーが紙切れに書き込んでいたエージェントの携帯電話に電話し、バスの運転手と話が付いて事なきを得たのですが、いずれにしても、とても微妙なやりとりでした。
このやりとりの間中、現場にいた私たちは「7万円をどうやって確保するか」を頭の中で考えていました。

この経験の中では
・出発時間の変更
・旅行会社の担当者の連絡先の確保
・旅行会社との時間調整
・バス利用契約内容の確認

などの点が問題となったわけです。

これをJHQでも3SCでも「素人衆」がこなしていくために、ものすごいストレスと闘っていました。ある意味、かなり無理をして、ギリギリのところで何とかうまくいっていたと言うところだとも考えています。(実は大集会の夜、選択プログラム部で奉仕していた大臣さんとJHQでジュースを飲みながら「きっと、ジャンボリー全体がそういう無理をしているんだ」という結論に既に達していたわけですが・・・)

でも、これらは、イベント等の際は旅行会社間で結構頻繁に連絡を取り、調整をしている話であると感じています。私自身、語学指導助手80人を東京から埼玉に迎える業務の際、旅行会社とホテルとかなり密に連絡を取り、何かあったときの連絡先をしっかり確認してやった経験がありますから、旅行会社としては普通のことなのだと考えていました。

例えば、国際部に「旅行業者」の人がいれば、このような混乱が少し減ったのではないかと感じています。(国際部の皆さん、本当にごめんなさい。でも指摘せずにはいられません。だって、素人の私が考えても改善可能だと感じましたので。許してください。)
そして、私は「もっとスペシャリストに運営に参加してもらえばいいのではないか?」という疑問を持ちました。

シンガポール隊のバスが無事出発後、エージェントさんから私の携帯に電話連絡があり(バス会社とエージェントの話は私の携帯を利用して行ったので、エージェントさんは私の電話番号を知っていました)、出発した時間、出発した方向、どのくらいに到着しそうか等の話を細かく聞かれて、できる限りの回答をしました。本職の旅行業者なら、このくらいのチェックはあっという間に行うということを確認できた瞬間でした。

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