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ローバーのことは、ローバーが決めるべきだ!(初出2022年5月29日)

ローバーのことは、ローバーが決めるべきだ!

そのためにRCJが全国レベルで意思決定機関を作ったんだから。

いや、突然の話ですが、今日のボーイスカウト日本連盟全国大会で「ローバーの進歩記章を作る」とかいう話になったんですって????

活動ができずにいるローバーがいるというのはわからなくはない。

しかしそのためにハンドブック作ったし、話し合いができるよう組織も作った。だから、「ローバーの課題はローバーで考えられるようになっているはず」だと信じております。ハンドブックだって、ローバーから「活動の方向性がわかんねーよ」という言葉を受けて作ったはずだ!

だから、進歩とかも含めて、必要ならそれをローバーが作ればいいんだと思うんです。おっさん、おばちゃんが決めてたんじゃあ、いつまでたっても「自治の概念」なんか育つわけない。特に50過ぎは見守ってりゃあいいんです。口出しすぎ。

で、ローバーを終えた人たちに地区コミにバンバンなってもらうような体制を作らなきゃいけないのに。

平成23年に私がボーイスカウト日本連盟プログラム委員になって、その年のユースフォーラムがきっかけで平成24年の全国大会で発足したRCJ。そう、今年で10年目なんです。

確かに全国組織設立準備委員会は大人の企画だったけど、ユースフォーラムの中での議題の一つで、その時のローバースカウトの実行委員に準備委員になってもらって、ローバーの環境、実情を踏まえた議論をしました。RCJでは、アドバイザーでさえローバーが決めることにせっかくしてきたのに、どうして今更おっさん、おばちゃんがルールをつくる必要があるのか、疑問です。

実はこれまでだって、「緑葉章、白花章、金実章」などの進歩をローバーに作るという話がありました。平成27年度後半に当時のプログラム委員長が言い出して、それはちょうどボーイ隊・ベンチャー隊の進歩の一気通貫をやっているときで「いやいや、これ以上の現場の混乱をまねいてどうするの?」と当時のプログラム委員長の「思い付き」を引き留めたことを思い出します。

私はローバーに進歩が必要だなんて、これっぽっちも思っていません。自分がローバーだった時も、息子がローバーだった世代を見ていても。

二万歩譲って、ローバーに進歩が必要だとしても、それを本当に必要かどうか決めるのはローバースカウトだと思うんです。

RCJ設立のための準備委員会や、ローバーの在り方検討タスクチームで、オーストラリアのローバーの在り方検討に関する報告書を読んだことがあります。すでにRCJ的な組織がオーストラリアにはあったわけですが、その報告書の最後にオーストラリアのRCJ的な組織の議長の意見が書いてあり、「ふーん、必要?でも必要なら自分たちで決めるよ」と書いてあったことを思い出しました。

ローバーのことをローバーに決めさせることこそ、自治の概念の実践であり、「実践躬行、精究教理、道心堅固」という佐野常羽の残した「清規三事」につながるのだと思っています。

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