我が家の推しに嫌われる男
旦那である。
我が家には絶対的アイドルの息子(2歳)がいる。
彼は私だけでなく旦那の推しでもある。
(私が同担拒否でなくてよかったな、旦那よ。)
(食事に毒盛るところだったわ)
どれくらいの推し様かというと
倹約家の旦那が60万のカメラを買うほどである。
あとジンバルとかいう手振れしない装置も買っていた。
こんなん持ってる父親見たことないわ。
案の定どこいってもつっこまれるわ。
ただ彼は可哀想なほどに推しから好かれていない。
その① 存在が空気
我が家では4時起きすることもあるスーパー早起きの息子にあわせて「原則朝8:30までは旦那担当」というルールがある。
リビングで旦那が息子の面倒を見、私はふすま一枚隔てて寝室でゆっくりできるという仕組みだ。
だがこのルールは機能していない。
なぜなら息子がふすまを突破し私に会いに来すぎるからである。
旦那が絵本を読んであげようとしようものなら
旦那の手から取り上げふすまを開けて私に突撃
息子「ママが、よむ。」
旦那「パパでもい~い?」
息子「ママが!」
旦那「パパが?」
息子「ママが!!!」
(そのやり取りを横で白目向きながら聞いている朝激弱の私)
その後旦那に無理矢理連れていかれてソファで絵本が始まった
…隙にダッシュして私のベッドにダイブする息子
私「ママに会いたくなっちゃった?(眠い)」
息子「なっちゃった!」
…尊くて眠気飛ぶわ
振り向くとふすまで羨ましそうに仁王立ちしてみている旦那。
完全に空気と化している。
すまんな、私がTO(トップオタ)だ
ほんではよ息子リビングに連れ戻してくれ…
今日一日のHPをここで削るわけにはいかんのよ…
その② ママがいない間のつなぎ的存在だと思われている
土日は来週分の買い出しにいかねばならない。
ただ2歳の息子のマイブームは「カートを押すこと」
故にショッピング同席は無理である。
そこで旦那だ。
一緒にショッピングモールまでは行くが、私は離脱して買い物をし、旦那はその間の推しの担当である。
ただし、ここで問題がある。
息子はママと一緒にいたいのである。(光栄)
私が「じゃあいくわ」と旦那につぶやけば
即座に手をつなぎ「ママ!」と。俺はわかっているんだぞ、と。
お前どっかいくだろ、と。
なので毎回「あ、あれみて!」と注意をそらした瞬間に
私が反対方向に猛ダッシュし消えるという作戦をとっている。
そして数秒後に気づいた息子は泣くわけでもなく「ママ…ママ…」とつぶやき、旦那が「ママお買い物に行っちゃったからパパと待っていようね」と話すとノーリアクションで気持ちを切り替えて遊び始めるそうだ。
明らかに妥協。
でもよくショッピングモールで見る「目が死んだお父さんとその横で遊んでいる子供」はこういう事情で生み出されているのだ。
それでも息子ラブな旦那
しかし旦那は推しの度重なる塩対応にもまったくめげず、
「むしろそれがいい」という程の推しっぷりである。
推しに嫌がられても毎日毎日ほっぺにスリスリする旦那は、元々びっくりするほどのメンタルの強い男ではあるが、世の中には相手にされないと拗ねるような父親もいると聞くのでこの人が旦那でよかったなと思う部分でもある。
ただし、私の方が絶対的に推しへの愛・配慮・貢献に
圧倒的自信があるのでそこは理解した上で推していただきたい次第である。
(やっぱり同担拒否?)
でもやっぱり息子の推し活を旦那とできる幸せは何物にも代えがたい。
今日も息子が寝た後に今日の推しがいかに可愛かったかを旦那と話して寝るとしよう。
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