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【イベントレポート】静岡の学生と交流会を開催しました

こんにちは、栗田産業(KURITA)です!

先日、2023年8月9日(水)に静岡の学生さんと交流会を開催しました。
場所は静岡市清水区草薙にあるTakt
こちらは社会人・学生、地域・企業と、立場関係なくさまざまな利用者が集い、応援し合えるスペース。
今回、ディレクターを務める小林さんのサポートもいただき、静岡の学校に通う高校生・大学生に参加いただきました。


そもそもなぜ、学生さんとの交流会を開催することとなったのか。
きっかけは「鋳物に関するアンケート」でした。

アンケート名:静岡鋳物に関するアンケート
アンケート日:2023年7月15日
アンケート対象:[居住地]静岡県、[年齢]15歳以上 99歳以下、[性別]男女
サンプル数:500

静岡県に住む15〜99歳の男女500名へ鋳物に関するアンケートを実施。
すると、わたしたち「栗田産業(KURITA)」で働くメンバーにとって、ジワジワとボディブローのように効いてくる回答が次々に……。

全体の55.6%が「いもの」と読めたと回答していますが、みなさんは最初どうでしたか?
「知らなかった」が全体の37.8%
全体の73.0%が「知らなかった」と回答

静岡市が「鋳物の町」であることは、過去の投稿をチェックしてみてくださいね。

このアンケート結果はごく一部で、ほかにもさまざまな現状を知り、改めて「いつかこの結果を逆転してみせる!」と決心できるできごとでした。
とはいえ、今のままでは鋳物文化を知ってもらえるキッカケが少ない……そう感じていたところ、今回の交流会の機会をいただきました。

今回の趣旨を説明する「Takt」の榛葉さん

参加してくれたのは、まちづくり・地域づくりに興味のある学生さんばかり。「鋳物(いもの)」と読める方が多かったものの、先述のアンケート結果同様、「鋳物がどんなものか知らない」「静岡が鋳物の町だったなんて」という方がほとんどでした。

まずは5代目・栗田より、「栗田産業(KURITA)」の会社概要や歴史、そもそも鋳物とは? についてお話。

「栗田産業(KURITA)」5代目が身近な鋳物製品を紹介
「重太郎(JUTARO)」の話には熱がこもります

学生さんにとっては、社会人や職人という存在にふれる機会はなかなかないもの。真剣に聞いてくださったり、メモを取ってくださったり。そういった姿を見られただけでも、嬉しく感じます。

そのあとは学生さんと「栗田産業(KURITA)」のメンバー、そしてTaktメンバーも加わり、4名1組に分かれてグループセッション。

グループセッションには「重太郎(JUTARO)」の製品づくりを担当している職人・加藤も参加。「鋳物の火入れの温度は?」「 錫の溶ける温度は?」「重太郎(JUTARO)のタンブラーはどうやってつくられている? 」など、クイズ形式でのレクチャーに話が弾みます。

かしこまらずカジュアルな雰囲気のなか、鋳物のことや静岡の歴史のこと、伝統産業について、ビジネスについてと、終始盛り上がりました。

交流会終了後、学生さんからはこのような感想をいただきました。

「ニッチな業界なので今回のイベントで知れてよかった。これからも発信活動を続けて欲しい」
「思った以上に鋳物がさまざまなところに使われていることに気付けた」
「地域に寄り添う面を鋳物と関連付けていてとてもいいと思った。なかなかない体験だと思うので今回来ることができて良かった」
「鋳物が何かということを知らなかったが、案外身近にあるものだということが理解でき、鋳物に対するイメージが変わったほか、金属加工の特性や現場で働く人の実際の業務を知ることができ、とても興味深かった」 etc.


また今回わたしたちにとっても貴重な体験となりました。

製造業というと「重労働」「理系しか働けない」など、偏ったイメージを持たれがちです。しかしながら今回、学生さんたちに直接わたしたちの仕事内容やミッション・想いについて語ることができ、そういった一部のイメージを少しは払拭できたように思います。

また、まちづくり・地域づくりに興味のある学生さんに対し、製造業は「ものづくり」をしているだけではなく、やり方によっては「もの」を通じて地域創生にも貢献できるんだ、ということを伝えられました。そしてそれに対して理解を示してもらえたことが、なにより嬉しいできごとです。

今後はこんなふうに、学生さんと触れ合う機会はもちろん、地域の子どもたちや町との繋がりを大切にし、静岡全体が「鋳物のまち・しずおか」を認識できるよう、活動を続けていきたいと思います。

「ぜひお話を聞いてみたい」「交流会をやってみたい」などありましたら、お気軽にご連絡くださいね!




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