1/30(街の上で、猫語の教科書、過食嘔吐)

ネトフリで今泉力或監督「街の上で」を見た。下北沢を舞台にした男子一人と女四人の群像劇。今泉監督と言えば「愛がなんだ」だ。これを見た時はとても胸糞悪く成った。別に悪い意味ではないんだけど。モラルとアンモラルの間をいったりきたりしている感じが妙に背徳感を感じる。この「街の上で」も同じ背徳感を感じた。特に劇中に出てくる警官がこの背徳感を象徴している。主人公がある看板をタバコを吸いながら見ていた時、警察官が路上喫煙であることを注意する。その注意した後身の上話をかけるのだが、これが気味の悪い話なのだ。自分の姪のことが好きで彼女と結婚したいが三親等なので結婚できない、という話なのである。この話は二回出てくる。こんな話を二回もだすな、と思う。警察官という「モラル」を象徴したものと、近親者と結婚願望という「アンモラル」が交差している。


昨日と同じ猫の話になる。近所の猫が失踪したらしい。そこら中の電信柱に猫探してますという写真付きのポスターが張られている。グレーの雌。自分も猫を飼っていたので、飼い主の喪失感は共感できる。猫は家を支配するすべを持っている。ポールギャリコの「猫語の教科書」にも書いてある。猫語の教科書は猫目線で猫のために書かれた本。猫が家を乗っ取るための猫のための教科書。猫が失踪した飼い主の家も支配者を失ったのだろう。

何もかも不安になり腹が立って、過食嘔吐してしまった。宮崎辛麺、三人前。辛いラーメンを1.5人前くらい。とりあえず食って、のどに指をつっこんで吐いた。胃酸と辛さが逆流する。

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