2/5(西村賢太・苦役列車、火葬)

今日の午後くらいに西村賢太氏が急逝したという報道が耳に入った。石原慎太郎が亡くなってつい最近のことであり、西村賢太氏は追悼文を新聞に挙げていた直後のことだ。別に自分は西村氏とは交流もなければ、彼の本を読んだこともないのだけれども、図書館で「苦役列車」を借りた次の日に亡くなったので運命を感じることもない。時間があれば読んでみようとおもう。

この二年間でコロナ禍で人がどんどん死んでいく。コロナ、自殺、事故、病気。あらゆる理由で。たまに火葬場が死体でパンパンという陰謀論じみた情報が流れていたこともあった。小さいころ祖父が死んだとき、火葬をさぼったことを思い出した。初めて人が焼かれるという事実が受け入れられなくて、気分が悪いと理由をつけてお骨上げから逃げてしまった。それから祖母と親戚の赤ちゃんが亡くなり、三回火葬に立ち会った。父方の祖母の火葬で印象的だったのは金属の人工骨ががっつり残っていたことだった。祖父が骨を拾う箸で真っ赤になった人工骨をつついていたのが記憶に残っている。親戚の赤ちゃんの火葬は本当に衝撃的だった。一つの骨も残っていなく、ただ人が焼けた跡だけだった。生きた年数だけでも火葬に違いが出る。


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