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新井さんのこと

お盆も終わったのに、カープが首位だ。
6年ぶりの優勝もある状況なのに、
筆者は最近それほど勝敗に、
一喜一憂しなくなりました。

多分、それは2016年からの3連覇で
かなり充足したからだと思う。
決して年のせいではない

かつては、どんなに応援しても
Aクラスにすらならないカープに。
2016年に至るまで、25年優勝しなかったカープに。
本気で憤る事も多かった。

何より憤ったのは、
2007年の、新井さんのFA阪神移籍の時。

「カープが好きなんで、、、辛いです」

涙ぐみながらの会見をテレビでみながら。
心の底から憤った。

「カープが好きだから辛いけど、出ていく?
  意味が分からない。何言ってんだコイツ」


そんな事を、当時のブログで書きなぐった。
あの時からしばらくは、
彼が世界中で一番嫌いな野球選手だった。
当時のカープファンの多くは、
似たような心境だったとは思う。

筆者に至っては、
彼がメンバーにいるんなら、
日本代表チームすら負ければいいと
思ってたほどである。

筆者は昭和生まれの人間だ。
価値観も多分に昭和によっている。
だから「生涯一社」は美徳の1つだと
正直今でも思ってるが、
当時はもっと思ってた。

特に新井さんなどは移籍前、
「カープへの愛着」を常に口にしてたので
「恩義もあって、愛着もあるのに
 なんの恩義も返さずに出ていくのか?」
そこが理解できなかった。

そんなわだかまりをぶち壊したのが、
25年ぶりの優勝時の新井と黒田の抱擁シーン。
あのシーンは、本当に筆者の中で
今までの価値観が崩れ落ちるほどの衝撃でした。

今になって思えば、
阪神移籍にいたっても、表には出せない
裏事情も、あったのだろうと思えるし。

カープ球団に対しても不満やらなにやら、
彼にもきっとあったはずだ。
にも関わらず、復帰して優勝に尽力し。
今では監督で、チームは首位だ。

当時心の底から彼に罵声を浴びせてた
そんな筆者のようなファンでも、
これ以上ないくらい喜ばせてくれた。
例え一時は所属を変えても、
彼の「生涯一社、もとい生涯カープ」
嘘ではなかったんだなと今では思う。

今日の首位攻防は敗れた。
2位の巨人とは1ゲーム差だ。

今年、仮に優勝を逃しても
憤ったりはしないだろう。
だけれども、
「新井さんを優勝監督にしてあげたい」
とは思ってしまう。

おそらく、選手もそう思ってる。
そんなチームだから、
きっと、強いんだろう。

今の筆者は、カープより
新井さんに勝って欲しい。
彼の歩んできた、
今までの過程全てに敬意を表して。
頑張れカープ。
新井さんを、胴上げしてあげて。

新井さんパネル(2023年 マツダグッズショップにて)

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