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わたしのふゆやすみ

 毎年、年末年始の記憶がない。記憶がないというのは大げさだが、実家のキッチンに立って家事をしている間に時間が過ぎていくのである。だが紅白歌合戦も(最近は見ていないけれど)何かやっているお笑い番組も見ている、いや見ているはずである。
 そんなわけはない…いつも何やっていたのか覚えていない、という私のために実際に何をやって過ごしたのか時系列にまとめてみることにしました。

12月29日

 東京の自宅から名古屋までの移動日。お昼ご飯を名古屋駅で食べたかったため、朝10時の新幹線に乗る。名古屋到着はおおよそ12時頃。
思った以上に駅が混んでいて当初食べたかった「味噌煮込みうどん」のお店には入れず、讃岐うどんを食べる。
 そこから実家へ。到着してからお餅を丸めるお手伝いをして一日が終わる。あんこ餅を丸める作業は私が家族の中で一番上手、だと思う。思っている。

12月30日

 城に興味を持ち出した息子のために父母が岐阜城に連れて行ってくれた。本当は彦根城の予定だったけれど雪で閉城していたため断念。
岐阜城はお城の外見を保った歴史資料館だったが、そこから見える景色は絶景でとても美しかった。お城の城主が見てた景色を数百年後に私が見ているのはとても不思議な気分だった。まあ、当時とは違った街並みだと思うけれども。
 なんと登りは登山道を登っていったので、汗がダクダクで止まらない。私と母は軽めの登山道、父と夫と息子は急な登山道を行った。疲れた。

12月31日

 早朝からお節料理を作成する。母と祖母と3人で朝から夕方までガッツリ作り終わった後に妹夫婦が来た。子供が総勢5人となりとても賑やかだった。
お節料理の後はお蕎麦を湯がき、お店のように次々とお皿を洗う。いつ洗い終わるのか全く先が見えなかった貴重な体験。

1月1日

 子供がいて「遅くまで寝ていよう」というのはある種の願望であることが突きつけられる。7時半にはお節料理を大人数で囲み、ゆっくり朝ご飯を食べる。そのあとは昨日と同じように次々とお皿を洗い、片づけをしてお昼近くになる。そのあとは少しゆっくりした時間が取れたけれど、こたつの魔力に勝てず転寝をしていた。
 近所の神社に行き、帰りに子供と公園に行く。そして夜はお寿司を食べて以下(ry

1月2日

 昨日と同じ規則正しい時間に起床。午前中はゆっくりとした時間が取れたので家族団らんしながらのんびり過ごす。そういえばこんな風にゆっくりした時間は久しぶりかもしれない。そう思いながら会話する時間を楽しんだ。
 午後は親戚の家に宴会に行く。ここでも家事をする。子供が総勢8人になり、大人は10人以上の大宴会なので、切れ目のない洗い物に食べ物、すき焼きにお寿司、お節料理にケーキもう何を食べたのか分からない。ここでの楽しみは祖父が作った「どて煮」で、これ以上美味しいどてを私は食べたことがない。作り方を聞きそびれ、後悔する。

1月3日

 名古屋から東京へ帰る。午前中は片づけをし、早めのお昼ご飯を食べて早々に新幹線に乗る。移動だけで半日ほどかかるので、帰宅してからすぐに晩御飯を食べに行く。


おわりに

 6日間実家にいたけれど、当初やろうと思っていた「アプリ作ろうかな」という思いはあっさり家事片付けをする時間に代わってしまったが、さっぱりと頭の中を入れ替えることができて冬休みらしいお休みだった。来年もきっと同じような内容になるだろうと予測される。
 お節料理や片付け、その他の家事は色々と大変だけれど年末年始だけのことなので、貴重な体験だなと思っている。特に祖母がまだ動ける間にお節料理の味付けは覚えてしまいたい。自分が全部作れるかどうかは怪しいところだけれども、何十年も作ってくれたお節の味を忘れたくはないなと思う。

 さて毎年今年の目標を頑張って考えたりするけれど、自分で追い込んでしまうこともあるので、これからゆっくりと決めたいと思う。

※これを書いているのは1月4日、明日から仕事である。

岐阜城から見た景色。雲間から光が降りてきて神秘的


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