知らないと損をする!相続弁護士を選ぶ9つの要点と費用
身内が亡くなると避けて通れないのが「遺産相続」です。
相続人同士で話し合って穏便に解決できればいいのですが、
話し合いが進展せず、相続が「争続」になってしまうこともしばしば。
そんな時に頼りになるのが「弁護士」。今回は、相続に強い弁護士の
選び方や、弁護士を決める際のポイントなどについてお伝えしていきます。
1 相続が得意な弁護士の選び方
人間には「得手不得手」があり、弁護士といえども例外ではありません。
相続問題が得意な弁護士を見つけるには何に着目すればいいのでしょうか?
①遺産相続に関する実績があるかどうか?
弁護士事務所のホームページやパンフレットに、遺産相続の取扱件数や
お客様の声などが掲載されていれば、一般的に「相続に強い弁護士事務所」といえるでしょう。
遺産相続に関する本を出版してたり、雑誌やWEBサイトにコラムを掲載
しているような弁護士であれば、さらに信頼度が高いと思われます。
②相続税のことまで考慮して遺産分割を行うことができるか?
相続の問題解決に向けて取り組む一方、遺産相続の先にある相続税の
ことまで考えた上で適切なアドバイスができる弁護士であれば、
相続が得意な弁護士といえるでしょう。
③費用を明確に説明してくれるか?
弁護士への相談から依頼に至るまでの間に、全ての手続きに
どのくらいの費用がかかるかを聞いてみることをおすすめします。
相談実績が豊富な弁護士であれば、依頼者の目線に立って、
一般的な相場からレアケースまでいろいろと答えてくれるはずです。
また、正式に依頼する時は、明朗会計で費用を提示してくれる
ところを選びましょう。依頼の時点ではリーズナブルだったのに、
後から必要以上の追加費用を請求してくるようなところは要注意です。
④依頼者に不利な情報も教えてくれるか?
依頼人の要望通りに手続きを進めることは、時として難しいこともあり、
「〇〇の件は希望が通らないかも」「これはこうしないと法的に難しい」
と、依頼人に不利な情報もきちんと教えてくれるのがいい弁護士です。
「絶対に大丈夫です」「100%問題ありません」など、
極端な物言いをする弁護士は避けたほうがいいでしょう。
⑤説明がわかりやすい、質問しやすいかどうか?
弁護士を選ぶ基準として「説明がわかりやすい・質問しやすい」ことも
非常に重要です。依頼人が理解しやすいように、内容を噛み砕いて
わかりやすく何度でも説明できる弁護士なら安心です。
⑥対応や返信が早いかどうか?
相続手続きを依頼すると、電話やメール、オンラインでの打ち合わせなど、弁護士とのやり取りが頻繁に行われるようになります。その際、問い合わせに迅速な対応ができる弁護士は、信頼できる弁護士といっていいでしょう。
特に、メールでの問い合わせに対して返信が早い弁護士であれば、
その後の様々なケースにも迅速に対応してくれることが伺えます。
⑦契約書をしっかり作ってくれるか?
弁護士への手続き依頼は「委任契約」なので、契約書の作成は必須。
請け負う仕事の内容や料金の詳細をわかりやすく文書化できる弁護士なら、
安心して手続きをお願いできるでしょう。
中には契約書を作らない主義の弁護士もいるようですが、
こういう場合は後々問題が発生する可能性が高いです。
⑧契約後も担当が変わらないか?
「この人なら信頼できる」と思って依頼したのに、実際に手続きが始まると違う弁護士が担当になったというようなケースも実際に存在します。
複数の弁護士が所属している事務所で、事務所へ行くたびに対応する
弁護士が違うような事務所は避けた方がいいでしょう。
⑨他の士業と連携しているかどうか?
相続が得意な弁護士であれば、相続税の支払いや不動産の名義変更等を行う税理士や司法書士などのいわゆる「士業」との連携が取れているはずです。
士業と提携してワンストップで問題解決へと導いてくれる弁護士なら、
相続に強い弁護士といえるでしょう。
2 相続を弁護士に依頼した際の費用相場
弁護士に相続の手続きを依頼すると相応の費用がかかりますが
事前にどんな内容ならどのくらいかかるかを把握しておけば、
いざという時にも安心できるでしょう。
①相談料
30分5,000円くらいが相場といわれていますが、現在は電話やメール、
WEBミーティングツール活用の「オンライン相談」を行う事務所も増え、
「相談料初回無料」と謳う弁護士事務所も多くなってきています。
②着手金
着手金は、弁護士が相続の解決に向けて動き始める時に支払うお金です。
比較的簡単な内容であれば安く、難しい案件になるほど高額になり、
着手金の相場は十数万円~数百万円以上とかなりの差があります。
また、基本的に着手金は、希望にそぐわない結果でもよほどのことが
ない限り返金されないので、よく考えてから進めていきましょう。
③報酬金
報酬金は、手続きが終わった後、依頼が希望通りだった時に支払うお金で、契約書に「回収金額の〇%」などと記載されていることが多いです。
希望通りにいかなかった場合は支払わなくて大丈夫ですが、交通費や
切手代など、どうしても必要とされる費用は支払う必要があります。
その他にも、弁護士の交通費や書類を送るときの郵送料などの「実費」、
弁護士が遠方に出向く際に生じる「日当」、戸籍や除籍の謄本などを
取り寄せたりする時などに発生する「手数料」なども支払いに含まれます。
3 最後に
弁護士に相談してもしなくても、いずれせよ法的な手続きは必要です。
「弁護士事務所は敷居が高い」「お金も時間もかかる」など、
様々な思いがあるかもしれませんが、「自力では無理」「相続になったら
絶対もめる」などと思ったら、弁護士に相談してみてはいかがでしょうか?
さらに詳しく知りたい方は、以下のコラムにまとめておりますので
よろしかったらご覧ください。
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