職場の違い

職場を変わって半年以上が経ちボーナスも出たので,職場の違いを僕にとっての良いとろと悪いところを挙げてみたいと思います。

前職:高エネルギー加速器研究機構 准教授(どのみち本名でSNSやってるし)
大学教員(みなし公務員)です。大学との違いは,教育のdutyがほとんどなく,その代わり運営している加速器や実験装置に関する保守や改良に必ず関わる必要があります。運営している加速器は共同利用機器ですので24時間運転なので,8時間3交代制のシフトが月に3回ほどあたります。

現職:総合電機メーカー 研究職(課長相当職)EVなどの電動化に関する研究をしています。

現職の良いところ

不規則勤務がない
 
 前職は,アカデミック職でありながら加速器ユーザーという「お客さん」対応がありました。担当機器の故障による昼夜問わない呼び出しや,「お客さん」への説明責任があります。あとシフトが夜間の場合もありますしね。現職は仕事量こそ変わりませんが休む時は休めるようになりました。(仕事は苦にならないので,疲れた場合や予定がある場合に仕事を中断しているだけ。)

研究の話し相手がいる
 
 前職の加速器は分野の複合である上に,金がないので各分野に割り当てられる研究職員は少ないです。さらに上記のお客さん対応が常に優先のため,その分野担当でも本質的なことは知らない(知るための勉強時間が取れない)人も多いです。特にいざとなればメーカーに頼めるエレクトロニクス分野(パワエレ,デジタル回路)と,ハイレベルなビーム物理分野(実は機器運営に役に立つシチュエーションが少ない)にその傾向がありました。

その他,

紙媒体の扱いがない。
ハンコがない。
出社しなくてよい日が多い。
ヘルメットをかぶることが減った。

現職の悪いところ

仕事用のPCやソフトウェア

 まあ,人によっては常識かもしれませんが,仕事とプライベートで上記を完全に分ける必要があることです(ルール?)。前職では,プライベートも仕事も全てフリーメールに転送し,スケジュール共有もgoogleカレンダーにしていました。僕はプライベートと仕事を区別しない派なので分離するのが逆に煩わしいです。現職はスマホが支給されていますが,それなら私物のスマホを解約して一本化したいと思っています。

階層が深すぎる。

前職では自分より大きな範囲をみている職位は,研究主幹→施設長→機構長ぐらいです。そのため,その人たちが大体何を考えているかわかります。例えば,資料作成を頼まれたとして,それが的外れになることはありません。しかし,現職では,施設長→部長 機構長→本部長 (みている人数の範囲のことです)に対応するため,それより上の層が何を考えているかなどが本当のところではあまり共有できていない気がします。それを少し悔しく感じているのは私だけでしょうか。

変わらないこと

研究や予算申請に関するレビューのストレス。

 結局は研究職なので業績評価を受ける必要があります。レビュー前や結果が悪かった時の嫌な気持ちは共通です。これは自分の精神の問題なので「評価を受けていると思わない」「ただのゲーム」のようなマインドを身につけたいと思います。また,前職も現職も雇われであることに変わりはないので,次に仕事を辞めることがあれば,今度は自分で事業を始めるのがいいかなと思っています。

その他

給料は今のところ現職の方が大分良いですが,当然会社の業績で変動するので,生涯賃金がどうなるかはわかりません。

現職は当然,出向や関連会社への転籍がありますが,そもそも飽き性な私にとっては,あまりデメリットに思いません。前職でも,メーカーに滞在したりキャンパスを2回も変わっていますし(全て自分の希望),さらに文科省に出向したいとか言っていました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?