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人に伝えるということ

 先月、今月はレッスン月間。人にものを伝えていくことの極意を日々試行錯誤しています。帰国して早、今日でまる2年。NYにいいた時よりもさらに人にレッスンさせていただく機会も増えました。先週の動画では『音大に行くことについて』話させていただきました。

 多額のお金を使ってまで音大に行く価値はあるのか?という話でした。私たちは音大に留学後にさらに現地の音楽シーンの一線で活動してきました。20年近くアメリカで暮らして、2年前人生の方向転換を決意し、帰国。引っ越してきたら、私ったら日本人なのに日本人としての中身はまるで空っぽじゃない!何にもわからないし、どう社会に溶け込んだらいいのかわからないと思っていました。そうれもそうですよね、19歳の時にアメリカに飛び出して社会のことなど全く知らなかったのですから。しかし、最近やっと20年近くいたアメリカ生活の価値に気づき始めました。

 それは、ここのところ半年くらい不登校の子どもたちのためのフリースクールで英語を教えさせてもらっているのですが、英語を教えているはずが、天からかどこからか、いろんなひらめきが降ってきて『伝えたらいいであろうこと』私の口からポンポンとが飛び出すので自分でもびっくり。

 例えば、
今日から2月に入ったので新しい曲を持ってきたよ!みんなで歌おう!

Celebration (by Kool & the Gang)
曲のチョイスはみんなが口ずさんでハッピーになれそうな曲。
題して『ハッピー洗脳』

Celebrationの意味ってなんだろう?から始まる。

みんなでCelebration=お祝いについて話す。
『アメリカにはお年玉ってあるの?』の質問から、『実はないんだよ〜。でも、私の家の上に住んでいた人たちがね、中国の人でね、』と話がはずむ。

『お正月がとっくに過ぎた2月くらいにニコニコしてうちの娘にお年玉くれたの!なんでかわかる?』と旧正月の話をし、さらに隣の家にはユダヤ人が住んでいたから全然違う時期に新年のお祝いしていて、さらにはランドリーで出会ったイスラム教のおじさんは『今日が新年なんだよ!』と何月か忘れちゃったけど、全く1月とは程遠い時に新年をお祝いしてた、という話をする。世界の多様な(新年の)お祝いに子供たちもびっくり。

ここで天からのお告げ!
ーーー今月はBlack History of Monthじゃない。その話したら?ーーーーー

みんなに2月は黒人歴史月間であることを話しました。でも日本はまだまだNYのようにいろんな民族が暮らしている国ではないのでみんな黒人差別の話なんてテレビで見る遠い世界の話だと思っているに違いないと思いました。

 私たちは音楽シーンでたくさんの黒人ミュージシャンの友達と関わってきました。時には大喧嘩したこともあるくらいの仲の友達もいます。そんな彼らがいてくれたからこそ、日本では感じることのできない彼らの文化や人種差別の壁などもNYで教えてもらいました。

 そんな生々しい話や体験談を子供達はとっても真剣に聞いてくれます。テレビで見る話と体験してきた人から直接聞く話はインパクトが違うのでしょうね。それを聞いてどう思うかは一人一人違うと思いますが、何か大切なものを伝えられたら、、、と思います。私はきっとNYで経験してきたことを日本に伝えに戻ってきたんだな、と思いました。

 奨学金を得たとはいえ、高額な学費を払ってくれた両親。今ではその現地でしか味わえない経験、体験をし、人にそれを伝えていく。何よりも『誰か』が体験したものではなく『自分』がそれを体験した話を伝えられるのはとても価値があったことなのだと思い、留学を許してくれた家族に感謝ですね。

 話はレッスンの話に戻りますが、音楽のレッスンももちろんこの調子で神頼み。ここでまた私が思いつきで毎回のレッスンをやっていることがバレてしまいましたね。動画もレッスンも人生もいつも行き当たりばったりです。

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