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2022年5月 那覇

5月26日。
那覇空港に着いたのが11時前、やんばる急行バスは11時半の出発。ゆっくり昼飯を食べる暇がないので、1階到着ロビーにあるポーたまで、ベーシックなポーたまをひとつ買って、バス停で時間待ちしながら立ったまま食べた。

ポーたま店頭にはいつも行列ができている。

5月28日。
伊是名島から運天港経由で那覇市内に戻り、ルートイン那覇泊港に宿泊。晩飯はホテル近くで行ったことのない店に行こうと思った。で、選んだのが居酒屋やーじぐゎー。開店前に入店させてもらった。飲み物は90分飲み放題1000円にした。まずは生ビール。つまみは、島ラッキョウ、トマトサラダ、本日のおすすめから鶏のレバとろユッケ。鶏レバは今作ってるから少し待って下さいと言われた。これが旨かった。
生の後は、泡盛まさひろをロックで。ジーマミー豆腐揚げ出し、冷やしピーマン。まさひろ、お代わり。
さらに、鶏白レバが美味しかったので、鶏レバカツも。いずれもつまみは味付けもさほど濃すぎず、美味しかった。泡盛、お代わり。
〆は、シナソバチャンプルー。これもオリジナルメニュー。あっさりして旨かった。

調理場の責任者はまだ若い男性。なかなか好感が持てる人柄だった。
ネパールのスタッフが少なくとも男女1名ずつ働いていた。
しかし、この黒板書きは笑える。
鶏のレバとろユッケ。480円。白レバを美味しく仕上げてある。本日の自慢の1品。
シナソバチャンプルー。
泊港に近いルートイン那覇泊港。これまでに何度か泊まっている。
大浴場もあるし、泊港が近いと便利。

5月29日。
早朝散歩。泊港から粟国港まで乗船するニューフェリーあぐに。奥には久米島行きの船が停泊中。泊港に面する泊緑地には石碑。
ホテルに戻り朝食を済ませ、現金が足りなくなりそうと思い、みずほATMのある久茂地まで行ってみたら、日曜は8時にならないと開かない。なんじゃ、それは。30分ほどリュウボウ付近の並木など眺めながら過ごした。

ニューフェリーあぐに、反対側の船腹に尚円王の絵が大きく描かれている。
工工四(くんくんしー)とは三線の記譜法。琉球音楽の古典は口伝のみだった時代に、
学校教師らが工工四に声楽譜を付けて200曲ほど楽譜化して出版。その記念碑。
ルートインのビュッフェ朝食。
ホウオウボク。歩道には落ちた花がびっしり敷き積もっていた。
オオバナサルスベリ。これも街路樹に多い。

5月30日。
粟国島から泊港へ戻り、この日の宿、沖縄サンプラザホテルへ歩く。ホテルは崇元寺跡の隣。以前にも利用したことがある。チェックインすると、前にもご利用いただきありがとうございます、お部屋をグレードアップさせてもらいました、と言われた。シングルで3400円ほどで予約したはずが、なんとツインベッドと6畳和室の和洋室が用意されていた。こりゃ、今後も使いたくなるわ。
この日の夕食は、一昨年2度も通った魚料理のいゆじへ行くつもりだったが、船上から予約の電話をしたら、今日は魚があがらず休みです、と言われてしまった。しょうがないので、国際通りへ出て、観光客向けのなかむら家に行ってみた。刺身は悪くなかったが、塩(マース)煮があれっという仕上がりで、首をひねってしまった。
今回の旅では、夕食後のハシゴ酒は絶対しないと決めていたので、おとなしくホテルに帰り、大浴場で一風呂浴びた後、缶ビールを吞んで寝た。

旧崇元寺のガジュマル。
サンプラザから国際通りへは以前にも歩いた、民家の間の小路を辿って。
居酒屋を始める前は鮮魚店だったというなかむら家。
なかむら家のカウンター前には氷の上にその日の魚が並べられていた。
晩酌セット。飲み物2杯、つまみ3種で1000円。生の後は、泡盛菊之露をロックで。
刺身盛合せ、シチューマチ(アオダイ)、アカマチ(アカダイ)、ソデイカ、
イラブチャー(ブダイ)、マグロ。まずまず美味しい。菊之露古酒をロックで。
ミーバイの塩煮。バター焼きでも、煮付けでも美味しいけど、マース煮がオススメと
言われて頼んだ。氷の上から赤いミーバイを取り、重さを秤で計ってから、
20分ほど待つと出てきた。美味しいは美味しいが、胸びれを触ると冷たかった。???
ホテルの近くには空手の道場があり、みなさん稽古に励んでいた。

5月30日。
天気予報は朝から雨。が、早朝は青空も見えたので、ホテル付近を散歩。
朝食後、チェックアウトし、いったん那覇空港までゆいレールで移動。土産物をあれこれ買って、3つの島々で買った土産と一緒に宅配便で自宅に送った。そして、大きなザックをコインロッカーに放り込み、再びゆいレールへ。
と、雨が降り始めた。この日の成田行きは最終便。時間はたっぷりあるが、激しい雨になるとの予報。博物館か図書館で過ごそうと思っていた。まず、壺川で下車し、軽便鉄道跡を見る。壺川駅へ戻る頃に、雨が降り始めた。
その後、おもろまちで県立博物館へ行くつもりだったが、ゆいレール乗車中に雨が止んだ。そうか、首里まで行って、首里城の工事がどこまで進んだか見てこようかと思ってしまった。これが間違いの元だった。
散々な目に遭って、一度、空港へ引き返し、また県庁前まで戻って、那覇市立歴史博物館へ。ちなみにゆいレールは1日乗車券を買ってあるので、何度でもどこへでも乗り放題。
そうやって夕方近くまで過ごし、早めに空港へ戻って、泡盛をひっかけ、帰りの便を待つことにした。

全体を蔦で覆われた建物があった。薄紫色の花も咲いていた。
安里大八幡宮。背後にはおもろまちのタワーマンションが聳えている。
八幡さんの近くの空き地で猫が爪を研いでいた。
宿り木していたのは、ひょっとしてカトレアかしら。この家の方が付けたのかなあ。
チェックアウト後、空港に荷を預け身軽になって、壺川駅へ。壺川東公園に沖縄軽便鉄道跡がある。レールは発掘された軽便鉄道のもの。その上に乗るのは南大東島で走っていたサトウキビ列車の機関車、後ろには蒸気機関車の台車が置かれていた。
機関車の運転席。南大東島へ旅したときのことを思い出す。
ゆいレールの車窓から、復元工事中の首里城の姿がはっきり見えた。
この時点では雨は止んでいる。問題なく、あそこまで辿り着けると思っていた。
首里駅から出たときは傘は不要。間もなくポツポツと降ってきた、
と思ったら、あっという間に本降りに。そして5分と経たぬうちに豪雨となった。
首里城へはこの店の角を左折していくが、軒下で雨宿りさせてもらった。
首里石けんで雨宿り後、少しマシになったころ、思い切って歩き始め、まずは昼メシを
と思い、何度か来たことがある沖縄蕎麦屋ほりかわを目指した。かなり濡れて、
近くまで行くと、臨時休業の貼り紙。戻る途中も、民家のガレージで雨宿り。
結局、ずぶ濡れになって、首里駅に近い首里そばへ駆け込んだ。ジーンズの下半分も
靴下も濡れていたが、咎められることなくカウンター席へ。
窓の外は相変わらず激しい雨。
ビールと煮付けを楽しんだ後、沖縄そばの中盛り。出汁の利いた汁に身体が温まる。
食べ終えても雨は止まず。やむなく、もう1本ビールをもらって、小降りになるのを
待たせてもらった。
ずぶ濡れになって、首里から空港へ一度戻り、荷物を出して、Tシャツだけ着替えた。
本当は靴も新しいのを買おうかと思ったが、濡れた靴を持ち帰るのも面倒と思い、断念。
で、県庁前まで戻り、那覇市立歴史博物館へ行った。
歴史博物館にはまず琉球国王尚家のお宝が、器や衣装などあれこれ展示されている。
それらは皆国宝。これは白地牡丹尾長鳥流水菖蒲文様紅型木綿衣裳。
復帰50周年記念企画展で展示されていた昭和初期那覇のメインストリートの模型。
空襲など戦災により失われた、市役所や公会堂など往時の様子が偲ばれる。
早めに空港に戻って、沖縄料理の店、天龍で泡盛を一杯。
アテは、海ぶどう、スクガラス豆腐。
いやあ、嵐に襲われるとは思いもよらなかったなあ。
19時20分発、成田行きのジェットスター。
搭乗する頃には、雨もすっかり上がり、薄日も差していて、昼間の嵐がウソのようだった。

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