見出し画像

2023年3月 伊豆の温泉宿へ

カミさんが年明けに2回の白内障手術を終えて、それまでの強度近視から解放され、フツーの近視になれた。裸眼でも少しは周囲が見えるようになり、これで大震災など災害時にも一安心。ずいぶん前に白内障手術を終えてメガネなしで車も運転できるようになった僕は、カミさんにも早く手術をした方がいいと勧めてきた。それがやっと無事に完了。そのお祝いに伊豆半島の南端、弓ヶ浜の温泉旅館で1泊することになったのだ。
車で行くことにしたのだが、柏から都心を越えて西へ向かうのは大変。朝、5時台に出発したが、三郷ICから首都高に乗った途端に渋滞。横浜に住んでいた頃は、伊豆へもよく出かけたが、引っ越してからは足が遠のいたのは渋滞がイヤだから。
5時間近くかけて辿り着いた、一碧湖脇の池田20世紀美術館。実に久しぶり。

池田20世紀美術館。来たことはあるが、エントランスのこの光景、全く記憶にない。
ピカソの「近衛兵と鳩」。
田中阿喜良の「ベンチ・ハト」。独特の画風で面白い。

ランチは、近くの店でと、隣のそば屋をのぞくと定休日。お向かいのイタリア料理店は11時半過ぎというのに満席。車で10分ほどのイタリアンへ。ピザランチとパスタランチをひとつずつ。

ミャゴラーレ。生地がなかなか美味しいピザだった。

伊豆半島の東海岸に沿って南下。海の向こうに大島が見える。やがて、利島も。下田の先の龍宮窟へ寄ってみた。駐車料金、500円。

波の浸食で穴が開いている。壱岐で見た鬼の足跡と同じ。
海の側の反対側は、ハート型になっている。
龍宮窟の向こう側にはサンドスキー場。この人はこの後、転げながら落ちていった。

青野川の堤にはカワヅザクラが並んでいるが、すでに葉桜だった。

桜まつりもすでに先週で終わっていた。

カワヅザクラは終わりだったが、菜の花はまだまだ満開。広い畑一面に真っ黄色。

看板には、「元気な百姓達の南伊豆町菜の花畑」とあった。

さあ、宿へ行こう。季一遊(ときいちゆう)。僕がひとり旅でいつも泊まってる安宿ではない。全国旅行支援もあるし、せっかくのお祝いなので。ロビーでチェックイン、地域クーポンも受け取り、館内の案内を一通り聞いた後、3階の部屋へ。

ベランダの向こうは、弓ヶ浜。松林越しに海が見える。

早速、温泉だ。時間が早いので、まだお風呂にお客は少ない。

内風呂と、露天風呂が3つ、サウナも。

温泉を堪能し、湯上がりにビールをぐびぐびすれば、もう極楽なり。
お楽しみの夕食はレストランで。

入口で、ひとり1種類ずつ刺身にする魚を選ぶように言われた。カンパチとキンメダイ。

まずは前菜。お、その前に食前酒の梅酒。

見た目もきれいでいいね。緑色のよもぎ豆腐にはツクシのトッピング。
エビとタケノコ、菜花、ホタルイカには和出汁ジュレ。錦糸卵はちらし寿司。

お酒は地元静岡県の正雪吟醸生。

すっきり美味しい。

そして海鮮盛合せがどーんと登場。

イセエビ、サザエ、マグロに加えて、入口で選んだキンメダイとカンパチの刺身。
そしてイカの塩辛。
もちろんワサビは本物を摺り下ろして。香りがいいねえ。

カミさんにはスパークリング日本酒の方がいいかと。

これはスーパーとかでも買えそうだな。

目の前の鉄板にはうごめき続けるアワビ。そろそろ点火。

いやあ、やわらかくて美味しかった。つい、日本酒を追加オーダー。
三島もち豚と春キャベツ、アサリの豆乳鍋の後、唐揚げか煮物か事前に選択した
キンメダイ。ひとつずつチョイスしたが、どちらも美味しく、さらに適量が嬉しい。

蒸し物が出て、〆は桜エビとタケノコご飯。デザートまでゆっくり2時間ほど楽しませてもらった。

翌朝、海岸へ出てみた。

赤く染まり始める空の下に、利島や新島の島影。早朝散歩する人の姿がちらほら。
海上には朝霧が立ちこめていた。

朝風呂は貸切風呂も試してみた。

3つある貸切風呂のうち、真ん中は木桶だった。

でもやっぱり大浴場がいい。風呂上がりに、お休み処でみそ汁のサービス。

キンメダイ入りのみそ汁。いい出汁が出ていた。

朝食はバイキング形式。ビジホのプアーなおかずと違って、選び甲斐がある。

みそ汁の具はイセエビの頭だった。

10時過ぎにチェックアウト。もらった4000円分の地域クーポンは宿の土産売り場で消費した。
さて、帰路は伊豆半島の真ん中の山の中をひたすら北上。韮山反射炉に寄ってみた。

間の悪いことに、月に1回の休館日。ビジターセンターだけでなく、反射炉そのもの
にも近寄れない。がっかり。
センター前の広場ではガーデンコンテストの発表会。
幕末期の代官江川英龍が反射炉を作った。その像と反射炉。

土産物店は営業していたので、一巡り。その上に展望台があるというので、登ってみた。

さすが静岡、お茶畑が広がっていた。
茶畑の上からの展望。残念ながら富士山は雲がかかっていた。
茶畑の下に吊し雛を飾った倉庫があった。手造りっぽい土産品も販売していた。
小川の川原の石垣を走り回っていたのは、イタチだった。

さあ、あとはひたすら帰るのみ。

さっきは隠れていた富士山が正面に現れた。

途中、海老名SAで休憩。

名物のエビ肉まんを。

結局、渋滞がほとんどなかった帰路は往路に比べて3時間ほども所要時間が短くてすんだ。今度伊豆へ行く時は、列車だな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?